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介護保険施設における特定行為研修修了者の養成及び組織的配置・活用のガイド (6 ページ)

公開元URL https://www.pref.okayama.jp/site/361/981853.html
出典情報 「介護保険施設における特定行為研修修了者の養成及び医師との連携体制等に関する調査研究事業」活用ガイド周知のお願い(周知依頼)(6/12付 事務連絡)《厚生労働省》
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2.研修修了者の介護保険施設における活躍の可能性
(1)研修修了者の活躍例
1)手順書に基づいた特定行為の実施
医師不在時においても、あらかじめ作成された手順書に基づき、研修修了者が入所者の
ニーズに合わせてタイムリーに特定行為を実施できます。
<介護保険施設において実施の機会が多いと想定される特定行為>
特定行為に該当する医療処置

特定行為区分・パッケージ

胃ろうカテーテルまたは胃ろうボタンの

ろう孔管理関連

交換
褥瘡の処置(デブリ―ドマン等)
脱水症状に対する補液による補正

在宅・慢性期領域
パッケージ

創傷管理関連
栄養及び水分管理に係る
薬剤投与関連

インスリン投与量の調整

血糖コントロールに係る薬剤投与関連

感染徴候に対する薬剤の臨時投与

感染に係る薬剤投与関連

抗精神病薬の臨時投与・
抗不安薬の臨時投与

精神及び神経症状に係る薬剤投与関連

2)臨床推論に基づく看護の実践
特定行為研修を通して臨床推論の能力を養うと、より質の高い看護を実践できます。
具体的には、臨床推論に基づき入所者の状態をアセスメントし、ささいな変化にもいち
早く気づき、状態の悪化を予防できたという事例や、今後の経過を意識して検査や処置
の必要性を考えられるようになったという事例があります。

3)多職種連携におけるチーム活動の実施
研修修了者が複数人配置されている施設では、研修修了者以外に看護職員や介護職員、
栄養士、リハビリ職員、相談員等の多職種による「褥瘡対策チーム」を立ち上げ、ラウン
ドやチーム会議、勉強会等の活動を行っている事例もあります。

【参考】活動の方法
介護保険施設で働く研修修了者は、特定の日だけ研修修了者としての業務を行うので
はなく、通常業務内で特定行為を実施したり、臨床推論に基づく看護の実践を行うのが
一般的です。ただし、病院や他の介護保険サービス事業所が併設されている施設では、
施設をこえて横断的な活動を行っている事例もあります。

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