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令和8年度予算概算要求に関する要望 (16 ページ)

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出典情報 令和8年度予算概算要求に関する要望(5/27)《四病院団体協議会》
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ラフ巨大地震などの大規模災害発生に備え、多くの精神科医療関係者が DPAT
の重要性を認識し、その体制強化を求めていることの表れである。令和 5 年・
6 年度の受講希望者の積み残しが 300 名以上(約 3 年間分)となり、研修回数
を増やさざるを得ない状況にある。また、隊員数の増加に伴い今後は技能維持
研修の対象者も増加することになる。ついては DPAT 事務局が開催する研修会
の定員の増員や開催回数の増加のために DPAT 体制整備事業費の大幅な拡充を
要望する。



DPAT 及び災害拠点精神科病院の診療報酬上の評価
DMAT は診療報酬上、DPC の機能評価係数Ⅱの地域医療係数の「災害」の中に

DMAT の指定が 0.25 ポイントとして評価されている。しかし、DPAT において
は診療報酬で評価されておらず、所属する精神科病院の持ち出しで体制整備
や維持を行なっている。精神科については DPC 対象になっていないため、DPAT
を整備する精神科医療機関に対する診療報酬上の評価の新設を要望する。
また、各都道府県において整備が進められている災害拠点精神科病院につ
いては、24 時間対応可能な緊急体制を確保していること、被災地からの精神
疾患を有する患者の受入れ、DPAT 派遣隊の整備といった「運営体制」と、耐
震構造を有すること、燃料・食料・飲料水・医薬品等の備蓄、病院敷地内に一
時避難所を有する等、
「施設及び設備」の2つの視点から指定要件がそれぞれ
定められている。耐震化や自家発電設備、備品等については国による補助金が
一定拠出されている都道府県もあるが、体制や設備を維持することへの評価
がなされていない。DPAT 隊の整備と合わせて災害拠点精神科病院の整備や維
持について、診療報酬上の評価を強く要望する。



新たな新興感染症に向けた対策に係る支援について
第 8 次医療計画においては、新興感染症の感染拡大時の対応が 6 事業のひ
とつとして新たに事業化されている。なかでも精神疾患を有する患者や認知
症患者は、妊産婦や小児、透析患者等と同様に、特に配慮が必要な患者として
平時からの病床確保を含め、特段の対策が求められるところである。精神疾患
を有する患者や認知症患者は、その疾患特性から手指消毒やマスク装着等の
標準的予防策の実施が難しい点が指摘される。また、入院患者については、ゾ
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