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参考資料2_第1~12回検討会の主なご意見 (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57935.html
出典情報 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会(第14回 5/19)《厚生労働省》
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けではないので、こういった備蓄の難しさというのがなかなか悩ましいところである。
私の地域では夜間当番制をしいていて、常に当番の薬局があるが、在宅を補完できるよ
うな備蓄を全ての当番の薬局が持っているかというと持っていなくて、急性期の疾患の
薬物治療に関しては問題ないが、在宅となるとやはりこれは別問題となっている。この
ため、在宅を重点的にやっている薬局に、結局は夜間当番ではないけれども回ってくる
という体制が必要と思っている。その中でも薬局間同士の連携により解決できる体制と
いうのも必要であると思う。看護師の方々が医師や薬剤師にいろいろ取り次ぐというこ
とではなく、自分の薬局が対応できなければ違う薬局間同士で体制を連携して課題解決
していただくということが重要だと思う。
25.厚生労働科学特別研究の実態調査や構成員が発言されたことが在宅医療の状況だと思う。
その中で、では在庫がない、もしくは特殊な薬ではないが、在宅医療に必要なので少し
特殊な薬を欲しいということになれば、コストというのは非常に大きな問題に今後なっ
てくると考えられる。訪問看護ステーションでも1万 8000 近くあり、薬局でも6万 3000
くらいあり、全て同じようにそういうものに対応できる必要があるのか。だからこそ、
薬局間、医療機関間や訪問看護ステーション同士でもしっかりとした連携を組み、その
ような形で、自分のできないものを補い合うことで、薬剤についても薬局の中でもしっ
かりとした体制をつくって、ある程度の在庫も確認をしながらやっていくというような
ことをする必要があるのではないか。例外的なところだけでみて、対応できないから全
てそういう機能を持たせようということになれば日本の中でどれだけ医薬品のコストが
かかるのか。今、医薬品の安定供給さえ困窮しており、限定出荷や様々な事象が起こっ
ているにもかかわらず、全てのところで欲しかったらどうなるのか。今回のインフルエ
ンザの感染急拡大の際も、需要が急増している中で1種類の薬だけに集中してしまった
という事例が薬の安定供給に資する問題になってしまった。これと同じような構図とし
て、これに当てはめることができるだろう。地域の中でどのように薬を補完し合いなが
ら備蓄していくのか。往々にしてデッドストックになってしまうから、それほど需要が
なかったから在庫がないということになるのであり、急に物が欲しいと言ったときに在
庫を備蓄するように各薬局に頼むと小分けの必要が出てくるがそれは難しい。そういう
体制の中でどのように考えるかについては薬局関係の団体で考えていかなければならな
い。関係団体が連携して、どのように無駄の無いように医薬品の備蓄をしていくのか、
無駄のないようなやり方をやっていくのか考える必要がある。これまでの議論である程
度の方向性というのは見えてきたんだろうと思うが、コストのこと、流通の流れも含め
て考えながらしっかりとした議論を積み上げていかなければいけない。
26.今、薬局は外来が基本で、その中で在宅を担っていくというのが求められている。これ
がもし訪問看護ステーションのように訪問薬局というような在宅を専門でやる薬局が認
められるのであれば、外来を閉めないと外に行けないという問題はクリアできるのでは
ないか。絶対外来を診ないというわけではなく、外来もある程度は診る。かかりつけの
患者であれば在宅から外来に戻る場合は責任を持って対応するが、メインとしては在宅
を中心にして、ある程度開局時間でも在宅に出るのを優先することを許可するというこ
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