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(本文)「国立健康危機管理研究機構の創設に向けて ~感染症に不安を抱くことのない社会の実現~」 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/tvision231211.html
出典情報 国立健康危機管理研究機構準備委員会(第4回 4/9)《厚生労働省》
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国民の不安の軽減や理解の促進に資するよう、収集した情報や病原体のリスク
評価、治療法等、感染症への対処について、分かりやすく情報発信や情報共有
を行う。
○ 現在、国家プロジェクトとして進められている医療 DX の取り組みを更に進展さ
せ、今回のコロナ禍においては入手が困難であったリアルタイムデータ(感染症
発生動向、臨床情報、治療薬の効果、ワクチンの接種状況など)を即時に入手・
分析し、その結果を日々政府に提供できる情報インフラの整備が前提となる。
(2)研究・開発機能
○ シーズ開発から非臨床試験、臨床試験等までを戦略的かつ一気通貫に進め
ることができる体制を構築することが必要である。
○ 平時において世界トップレベルの研究実施体制を確保し、有事には機動的な
対応ができる体制に切り替えられる組織体系を構築する。このため、複数の感
染症に対応可能な人材を育成するための研究体制を構築しつつ、病原体毎に
責任者を定め公衆衛生対応に取り組む体制を整備する。
○ また、病原体研究と横断的な研究のマトリクスを構築して、病原体の伝播機序、
増殖機序、病態解明などの感染症対策に資する研究成果につなげていく。さら
に、横断的な研究部門を強化し、病原体の種類にかかわらず対応可能な能力
を強化する。
〇 平時から有事への切り替えを迅速に行うためには、事前に運用計画を策定し、
有事の際に実施する研究対象を絞り込み、有事の際には計画に基づき資源を
再配分し、倫理審査等のあらゆる手続きを迅速化する仕組みを構築する。
〇 臨床試験のネットワークのハブになるためには、まず、新機構が多数の被験者
を臨床試験に登録できるローカル支援機能を十分に整備したうえで、①国内の
臨床試験ネットワークのヘッドクォーター機能(いわゆる ARO 機能)、②日本主
導の国際共同治験のヘッドクォーター機能、③海外主導の国際共同試験に円
滑に参画するコーディネーティングセンター機能を有することが必要であり、その
ための体制を構築する。
○ 臨床研究分野について、有事には、新機構において、独立行政法人国立病院
機構(NHO)及び独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)傘下の医療
機関を束ねて十分な統計学的パワーを持つプラグマティック臨床試験を即座に
実施できる体制を構築する。
(3)臨床機能
○ 「臨床機能を有する」という新機構の世界に類例のない特徴を最大限活用し、
平時の総合診療機能を維持・強化することにより、感染症対応力を強化する。
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