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(本文)「国立健康危機管理研究機構の創設に向けて ~感染症に不安を抱くことのない社会の実現~」 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/tvision231211.html
出典情報 国立健康危機管理研究機構準備委員会(第4回 4/9)《厚生労働省》
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(診断方法やワクチン、治療薬開発において迅速かつ正確な反応(response)を得るための、貴
機関の規制当局(regulatory agency)との協働の仕方についての質問に対する回答)
・ UKHSA は規制当局と非常に密接に連携して活動しているが、より密に連携して活動しなけれ
ばならないと認識している。
・ MHRA(Medicines and Healthcare products Regulatory Agency 医薬品・医療製品
規 制 庁 ) の chief scientific officer と し て 「 ワ ク チ ン 開 発 」 「 診 断 方 法 」 「 毒 物 学
(toxicology)」「date linkage/date sharing」の4分野に焦点を置いた共同プロジェクトを
推進するべく現在活動しているが、新しい診断方法やワクチン、治療薬の開発能力を促進させ
るためにも、我々の組織の間で date linkage/date sharing をすることは重要。
・ これらの分野において、病原体類の優先順位付けを行い協力して取り組んでいる。

〇Dr. Ryan(WHO)
・ 保健所等のフロントラインで働く方々がいかに重要であるか認識すべき。どんなに優れた組織
を作ったとしても、フロントラインで働く方々の苦しみをよく理解して、彼らの努力を支援するよう
な現場のサポートを実施しなければ機能しない。現場で働く方々にアドバイスや情報を適切に
提供し、必要な資材や薬を提供することが重要である。
・ 日本で得られたリソース、知見、技術を世界中に提供することを望む。
・ コロナ禍で WHO が直面した課題は、組織が縦割りであったこと。
(各病原体に特化した研究室や活動(pathogen specific laboratory, activity)と、疫学サ
ーベイランスチームを含む地方衛生研究所とのより効果的な協働のあり方についての質問に
対する回答)
・ ラボの研究者と疫学の現場の職員が共に協力して管理していくことは重要であり、統計やデー
タに依存するのではなく、今後は更にラボの研究者と疫学的な研究者がより協力して役割を
混合・融合していくことで5年先、将来に更に良いメリットが得られる。
・ この2つの分野はそれぞれに重要な能力があり、感染症が発生した際の検出、特徴づけ
(characterization)、母集団毎の影響、病原体の性状、ウイルスによる影響、地理的影響、
他地域へ移動した場合の影響等について感染経路をトラッキングすることなどが必要。今や
phenotype や genotype といった変異株が出現してくる中で、health intelligence の活動
を強化していくことが重要。
・ また、臨床データの収集や特徴づけ(characterization)等を行い、ウイルスがもたらす人へ
の影響を明らかにする能力を日米英、様々なところで強化していくのはとても良いこと。
・ 加えて、感染症は人体だけでなくそれ以外の色々なところに影響・関連するものであるため、そ
うした観点での研究も進める必要がある。IT、マシンラーニング、AI が非常に進歩した今日に
おいて、これまでのような縦割りではなく、ラボの研究室、疫学的な研究、臨床科学が一体とな
ってこれらの問題に取り組んでいくことが重要。
・ またモデリングの話が出たが、モデリングは非常に重要であり、それにはまず基礎科学が必要。
こ の ため 、 現在 、 pandemic simulator を 作 ると いう基 礎 研 究 が 開 始 され てい る 。 この
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