よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


(本文)「国立健康危機管理研究機構の創設に向けて ~感染症に不安を抱くことのない社会の実現~」 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/tvision231211.html
出典情報 国立健康危機管理研究機構準備委員会(第4回 4/9)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

International Day における主なコメント
〇Dr. McConnell(CDC)
・ 連邦レベルでの対応としては、National Biodefense Strategy という、米国政府全体での
単一の取組があり、自然、偶発的、意図的な生物学的脅威のすべてのカテゴリに対処する。こ
れは、様々な関係省庁の責任と機能を記した国家対応フレームワークによって補完される。
・ The Biological Incident Notification and Assessment(BINA)は、国家安全保障会議
が各機関を招集して、生物学的事故や脅威に関する共通理解を深め、迅速な意思決定と機関
間の協調を可能にするもの。国内外の重要な生物学的事象に BINA が設定された場合、24
〜48 時間以内に Immediate Response Coordination Structure (IRCS)が設定される。
そして、国家安全保障会議(NSC)が招集され、大規模な調整体制を確立するか判断し、決定
された場合、24〜48 時間以内に立ち上げる。BINA は、対応そのものではなく、危機の脅威レ
ベルを評価するプロセスであり、明確な責任とタイムラインを持つ国内外の対応チームのため
の標準的な対応オペレーションストラクチャーである。
・ 例えば、BINA レベル 3 や 4 の国際的なヒューマンヘルスイベントが発生した場合、早期に招
集される。CDC がプレゼンスを持つ国では、CDC が主導権を握り、U.S. Agency for
International Development(USAID)や U.S.Department of State と密に連携して活
動する。
・ 他の機関も他の部分をサポートするだろうが、重要なのは、システムがイベントと米国の対応ニ
ーズに応じて柔軟でモジュール式であること。
・ CDC について、コロナ禍で得られた教訓は、組織が縦割りだったこと、リアルタイムデータがな
かったこと。これらを踏まえて、
① 2 つのセンターを統合し、州、部族、地方の公衆衛生インフラと労働力のためのセンターを設立
し、地域の保健部門や公衆衛生パートナーとの協力関係を改善するとともに
②公衆衛生データ、サーベイランス、テクノロジー、ラボラトリーサイエンスと安全性、準備と対応と
いった CDC のコアとなる部局を分野横断的に網羅する能力を持つ組織を確立した。
・ 重要なのは、構造がマトリックス化されていること。疾病ごとのプログラムを見る垂直的なディレ
クターと、分野横断的な問題(DMI、病原体の優先順位付け、対応など)を見る水平的なディレ
クターの両方が必要。CDC では 3 人の Deputy Directors がこれらの機能を担っている。
・ CDC では、Global Disease Detection operations center が、様々な情報源からデータ
を収集し、専門家が分析し、CDC 所長や場合によっては省庁間の協力につなげていく。これが
うまく機能するためには、データこそが意思決定に必要だという風土が必要。
・ 様々なフォーマット、内容で送られてくるデータの仕様を見直し、より共通したデータインフラを
作ることで、質の高いリアルタイムデータを公衆衛生上の意思決定のために使うことを可能と
した。
(診断方法やワクチン、治療薬開発において迅速かつ正確な反応(response)を得るための、貴
機関の規制当局(regulatory agency)との協働の仕方についての質問に対する回答)
・ UK と同様に U.S.も、CDC と FDA や他の HHS の中の行政機関とが密接に連携して対応し
ている。例えば、診断方法について言えば、ゲノムシークエンス情報を元にした開発に当たって
10