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07 参考資料 1-1 百日せきファクトシート[6.8MB] (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34803.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第20回 8/29)《厚生労働省》
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図9.百日咳の届出患者数及び死者数の推移、1947〜1995 年(厚生省伝染病統計・
人口動態統計)
現在、感染症発生動向調査では、予防接種歴や重症化例・死亡例の把握が困難である。
そこで、百日咳を原因とする死亡数の推移 83)を人口動態統計から抜粋した。その結果、
2006〜2015 年の 10 年間については計 10 人の死亡例が報告され、年推移は図10の通
りである。ただし、人口動態統計の情報は過小評価である可能性がある。また、人工呼
吸管理を要した乳児重症例の報告が散見されることから 84-86)、乳児における潜在的な重
症者数は少なくない。菅らは 87)、2009〜2013 年の 5 年間を対象に 6 県において 15 歳未
満の百日咳(疑いを含む)入院例について後方視的な調査を実施した(n=465)。うち 0
歳が 86%で、
死亡例の報告はなかったが、
人工呼吸管理を要した症例は 5.3%であった。
入院率は 5 歳未満で 11.80/10 万人・年、全国の年間入院患者数を 618 人と推定した。
主治医が推定した感染源としては、同胞(21.9%)、母親(12.0%)、父親(12.0%)の
順に多かった。乳児の百日咳の重症度の高さから、まずは全体の百日咳患者数を減少さ
せる対策が必要であり、そのためには、検査診断体制の充実と成人層を含めたサーベイ
ランスの強化が重要である。
死亡数(人)


図10.

百日咳を原因とする死亡数年推移(2006〜2015 年人口動態統計より作図)

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