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07 参考資料 1-1 百日せきファクトシート[6.8MB] (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34803.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第20回 8/29)《厚生労働省》
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本小児感染症学会から百日咳の新しい診断基準と診断のフローチャートがガイドライ
ンとして出された 21)。

表2.日本で実施可能な百日咳菌の検査診断(2016 年 12 月現在)
検査法
菌培養検査

項目(販売名)

体外診

健康保

断薬

険収載

培養同定



備考
ボルデジャング寒天培地
ボルデテラ CFDN 寒天培


血清学的検査

百日咳菌抗体 EIA(百





抗 PT IgG、抗 FHA IgG



○a

抗百日咳菌 IgM 抗体

日せき抗体 EIA「生
研」)
百日咳抗体測定キッ

遺伝子検査

ト(ノバグノスト 百

PT と FHA に対する総

日咳/IgM、百日咳/IgA)

IgA 抗体

百日咳菌 DNA



○b

百日咳菌に特異的

(Loopamp® 百日咳菌
検出試薬キットD)
a

検査項目:百日咳菌抗体半定量

b

対象患者は「関連学会が定めるガイドラインの百日咳診断基準における臨床診断例の

定義を満たす患者」

米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention: 以下、米国 CDC
という)では、患者の病日により検査法の使い分けを提唱している 47)。菌培養検査の適
用は咳嗽出現から 2 週間以内であり、既に抗菌薬投与がされた患者には適用できない
(図3)
。一方、遺伝子検査は咳嗽出現から 3 週間以内、乳児やワクチン未接種者では
4 週間以内まで使用することが可能である 48)。血清学的検査は抗 PT IgG 抗体が誘導さ
れるまでに時間がかかるため、急性期と回復期のペア血清で抗体陽転あるいは有意上昇
を確認するか、単一血清での検査の場合は咳嗽出現後 2 週間以降からの適用となる。し
かし、感染により誘導された抗 PT IgG 抗体は長期間維持されるため、血清学的検査は
発症後 8〜12 週まで使用することができる。

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