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07 参考資料 1-1 百日せきファクトシート[6.8MB] (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34803.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第20回 8/29)《厚生労働省》
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図8.年齢/年齢群別の百日咳抗体保有状況、2013 年(感染症流行予測調査より)


重症者数、死亡者数

かつて日本においては、百日咳による死亡者が多数報告されていた。1948 年から百
日せきワクチンの接種が始まり、1950 年から百日せきワクチンが予防接種法に基づく
定期接種に導入されたことで、百日咳届出患者数および死者数の着実な減少がみられて
いた(図9)。1958 年の法改正によりジフテリアトキソイドと混合した DP 二種混合ワ
クチンが使われるようになり、さらに 1968 年からは、破傷風を含めた全菌体型百日せ
きワクチン(wP)を含む百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン(DTwP)が定期接種
として広く使われるようになった。1970 年代から、DTwP 接種後に脳症などの重篤な副
反応発生が問題となり、死亡例も報告されたことから、当時の厚生省は 1975 年 2〜4 月
のワクチン接種を一時中止した。一時中止とその後のワクチン接種率の低下によって、
1976〜1981 年に全国的な百日咳の流行が発生し、死者数も増加したことが知られる(図
9)82)。その後、ワクチンの改良が行われ、それまで用いられていた全菌体ワクチン(wP)
から無細胞ワクチン(acellular vaccine:aP)が開発された。1981 年秋からこの aP を含む
DPT ワクチン(DTaP)が導入された。

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