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参考資料1 高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編) (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29434.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第16回 11/30)《厚生労働省》
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高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)

図4ー2

薬物療法の適正化のためのフローチャート
薬物療法の見直し

推奨される使用法の範囲内か
範囲内
疑わしい
効果はあるか
有効※

範囲外
減量・中止は可能か
可能

困難

※予防目的の場合、

代替薬はあるか

期待される効果
の強さと重要性

ある

から判断する

代替薬に変更
効果
不十分

有効

ない
または
患者の
不同意

治療歴における有効性と副作用を検証
使用中の薬物を含めて
最も有効な薬物を再検討

慎重に継続

減量・中止

代替薬の
継続

慎重に
継続

新規薬物へ
切り替え

非薬物療法が
あれば導入


(高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015(日本老年医学会)より引用)



減薬・変更する際の注意点

現在までに系統的なポリファーマシーの改善のための減薬手順は確立されていない。むしろ、
機械的に薬剤を減らすことはかえって罹病疾患を悪化させるという報告もある。薬物療法の効果
を判定するうえでは、日常生活の変化などの情報を踏まえ、薬剤の変更や代替薬について検討を
行うことが有効である。
さらに、治療法の変更により対象疾患の増悪が認められないか、過剰な治療効果が出ていない
か、また変更した代替薬による有害事象が起きていないかなど、慎重な経過観察を欠かしてはな
らない。問題の発生の有無を看護師等の他職種と情報共有し、確認しつつ、適宜処方の適正化を
行っていくことが推奨される。

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