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資料2-4 重篤副作用疾患別対応マニュアル 網膜・視路障害(案) (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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中心性漿液性脈絡網膜症に類似した網膜剥離が遷延する場合、網膜の原
因となる部位にレーザー光凝固を行うこともある。
③網膜出血
高度な視機能障害を伴っていない場合には経過観察を行うことが多い。
血管強化・止血剤(カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムとして 1 日 30
~90mg を 3 回に分服)を行うこともある。
④網膜動脈閉塞
発症早期に速やかな治療を要する。眼圧下降を目的とする眼球マッサー
ジや前房穿刺を行い、線溶療法(血栓溶解剤ウロキナーゼ 12 万~24 万単
位を1日1回の点滴)(承認適応外)や血管拡張療法として亜硝酸アミル
の吸入(承認適応外)
、硝酸イソソルビド舌下投与(承認適応外)
、高圧酸
素療法、星状神経節ブロックなどを行う。
⑤網膜静脈閉塞
網膜新生血管、血管新生緑内障、硝子体出血などの合併症が生じていた
り、生じる可能性がある場合は、レーザー光凝固や硝子体手術を行う。

6-1.典型的症例概要
プレドニゾロン服用中に発症した中心性漿液性脈絡網膜症に類似した黄斑
部の網膜剥離
【症例】40 歳代、女性
(初 診):X 年6月
(主 訴):左眼 視野の中心部のゆがみ
(家族歴):特記すべきことなし
(既往歴)
:潰瘍性大腸炎にて X-5 年と X-3 年に約1か月の入院(プレドニゾ
ロンは未使用)。
(現病歴):
X 年4月入院にて潰瘍性大腸炎に対してサラゾスルファピリジン内服に
加え、プレドニゾロン(PSL)点滴(50 mg/日)3日、PSL 点滴(40 mg/
日)3日、PSL 内服(40 mg/日)7日、PSL 内服(30 mg/日)6日、PSL
内服(25 mg/日)10 日、PSL 内服(50 mg/日)1日、PSL 点滴(50 mg/日)
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