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○【先進医療会議】先進医療の保険導入等の検討について参考資料 (80 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00047.html
出典情報 先進医療会議(第111回先進医療会議、第134回先進医療技術審査部会 6/9)《厚生労働省》
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・ギムザ染色された分裂中期細胞(メタフェーズ)が付着しているカバーガラスをマリノー ルでスライドガラスに封入
する。顕微鏡下で封入後のスライド標本を観察し、染色体分析可能な分裂中期細胞(メタフェーズ)数を確認す
る。細胞数が十分であれば分析に入り、足りな ければフラスコの培養を再開する。
・20細胞分析を行う。モザイクや母体細胞混入の疑いがある場合は細胞分析数を増やす。
3)分析結果の評価とその後の検査計画策定

(効果)
◆結果を分析することにより、次回妊娠のため検査を追加したり治療方針を確定したりすることが出来る。
1)2回目の流産の場合
・染色体異常核型(異数性)が判明した場合:当該流産の原因は胎児(胎芽)の染色体異常であり、これ以上の流
産原因検策は不要。生殖補助医療での妊娠を受けているか今後希望する場合、着床前胚染色体異数性検査
(日本産科婦人科学会が行う臨床研究、preimplantation genetic testing for aneuploidy, PGT-A)を考慮する。
・染色体構造異常(転座など)が判明した場合:夫婦の染色体検査(G-Banding法)を行
う。夫婦のいずれかに染色体構造異常が判明した場合、希望すれば着床前胚染色体構造異常検査
(preimplantation genetic testing for structural rearrangement, PGT-SR)を考慮する。
・染色体正常核型の場合:不育症の原因として母体要因が存在する可能性がある。不育症の原因究明のための
検査を行う。
2)過去に2回以上の流産歴があり不育症原因検策スクリーニング結果に基づいて治療を行なうも流産した場合
・染色体異常核型が判明した場合:次回妊娠時に同様の治療を行う。希望すれば PGT-A を考慮する。
・染色体正常核型の場合:今回の治療内容が適切であったか再評価を行う。必要に応じて治療のステップアップ
をはかる。
◆流産後心理ケア
不育症患者の心の傷は深く15%以上に抑うつ不安障害が認められる。その不安を解消するのは流産原因の解明
である。

(先進医療にかかる費用)
本技術に係る総費用は162,210 円である。先進医療に係る費用は30,000 円である。患者負担額は69,660 円で
ある。

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