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○【先進医療会議】先進医療の保険導入等の検討について参考資料 (79 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00047.html
出典情報 先進医療会議(第111回先進医療会議、第134回先進医療技術審査部会 6/9)《厚生労働省》
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先進医療の名称

<先進医療告示25>
流産検体を用いた染色体検査

適応症
自然流産(自然流産の既往歴を有するものであり、かつ、流産手術を実施したものに限る。)
内容
(先進性)
一般に、流産の 60~80%は卵子減数分裂における分配エラーによる胎児(胎芽)染色体異数性(異常)に起因す
る。この分配エラーは母体の加齢によりその頻度が高くなる。近年日本人女性の妊娠年齢が高齢化し、染色体異常
による流産数は増加していると推測される。 不育症は「妊娠はするが流産・死産を繰り返し生児が得られない状態」
と定義される。その原因は多岐にわたり、因果関係に関してエビデンスの確立したものには、抗リン脂質抗体症候
群、子宮形態異常、夫婦染色体構造異常などがあるが、多くの場合原因は特定できない。 この原因不明の相当数
を占めるのが胎児(胎芽)染色体異常の反復であると考えられている。 しかし、流産胎児の染色体検査は技術的、経
済的な理由からわが国ではほとんど行われていないのが現状である。
流産時にその原因を特定する検査で、現在保険診療の範囲内で実施できるのは唯一胎児(胎芽)絨毛の病理組
織検査のみである。その病理組織検査でも、部分胞状奇胎や重度の絨毛膜羊膜炎などごく一部の疾患を除いて原
因を特定できることはない。したがって、胎児(絨毛)の染色体検査が行われない限り、大半の流産は原因不明という
ことになる。2回目の流産で絨毛染色体検査が行われ、胎児(胎芽)の染色体異常が判明すれば母体要因による流
産を否定できる。染色体が正常であれば、母体(父親含む)要因による流産の可能性があり、抗リン脂質抗体や子宮
形態の他、内分泌代謝異常、血液凝固異常などの検査に進むことになる。すなわち、本分析法のみが流産の真の
原因を知る方法であり、母体原因検策のトリ ガーとなり得るものである。

(概要)
1)対象
・今回妊娠で流産を来し過去に1回以上の流産歴がある患者。臨床的に流産と診断される も子宮内に流産胎
児、絨毛が残存している場合。
・過去に2回以上流産を反復している不育症患者については、次の妊娠前に不育症原因検 策スクリーニング(抗
リン脂質抗体検査、子宮形態検査、夫婦染色体検査、内分泌代謝検査、 血液凝固系検査など)を行ない原因
を特定しておく。
2)胎児(胎芽)・絨毛の採取
・子宮内容除去術(流産手術)により子宮内容物(胎児(胎芽)・絨毛)を無菌的に採取す る。
・組織を生理食塩水に浸し、実体顕微鏡下で母体血液・脱落膜組織などを可及的に除去し絨 毛組織のみを培
地(AmnioMAXⅡ)の入ったフラスコに移し、CO2 インキュベーターに入れ培養開始する。
・フラスコからカバーガラス入りのディッシュへの株分後、カバーガラス一面に細胞増殖 がみられたら分裂中期細
胞(メタフェーズ)を得るためにディッシュにコルセミドを添加。
・その後、低張処理・カルノア固定・細胞展開・細胞乾燥・ギムザ染色を行う(G-Banding法)。

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