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○【先進医療会議】先進医療の保険導入等の検討について参考資料 (51 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00047.html
出典情報 先進医療会議(第111回先進医療会議、第134回先進医療技術審査部会 6/9)《厚生労働省》
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先進医療の名称

<先進医療告示17>
MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法

適応症
前立腺がんが疑われるもの(超音波により病変の確認が困難なものに限る。)
内容
(先進性)
前立腺癌の罹患患者数は、血清PSA 値測定の普及により急速に増加している。しかし、確定診断のためには、
針生検(前立腺生検)が必要である。従来、前立腺生検として系統的生検が行われてきたが、本先進医療ではMRI
により癌局在を診断し、その部位の組織を採取することができるため、従来よりも高い癌検出能が期待される。

(概要)
まず、血清PSA 値が4.0ng/mL 以上20.0ng/mL 以下の患者を候補とする。候補患者に対してMRI を実施し、
Significant cancer が疑われた症例のうち、除外基準を満たさない患者を選定する。
本生検では、事前にBioJet ソフトウェアにMRI(DICOM 画像)を取り込み、前立腺尖部から底部まで、および癌を疑
う部位(Region of Interests, ROI)のセグメンテーション(輪郭を明確に示すこと)を行い、画像処理技術により、3 次
元モデルを作成。座標センサーが搭載されたアームに取りつけられた経直腸的超音波プローブを肛門から挿入。
MRI の3 次元モデルとリアルタイムのTRUS 前立腺画像をプローブのマニュアル操作および弾性融合機能により
一致させる。前立腺観察時のプローブの動きは、座標センサーによりBioJet ソフトウェアに認識されるため、TRUS
により観察されている部位のMRI が、同一画面上にリアルタイムで表示される(MRI-TRUS 融合画像)。術者は、こ
の融合画像に基づき、ROI の前立腺組織を生検することができる。

(効果)
これまでに本生検法を実施した190 症例中117 症例(61.6%)で癌が検出された。

(先進医療にかかる費用)
本技術に係る総費用は235,820 円である。
先進医療に係る費用は110,300 円であり、この費用はすべて患者の自己負担である。

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