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総ー4医療機関を取り巻く状況について (93 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65351.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第623回 10/29)《厚生労働省》 |
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現状②|医療機関の経営状況
(医科診療所の経営状況の分析)
• 2024年度の医業利益率、経常利益率について、全体、入院収益ありの診療所、入院収益なしの診療所いずれも平均値・中央値とも
にプラスである。一方で入院収益ありの診療所は他の診療所と比較して利益率が相対的に低く、約半数で医業利益が赤字である。
• 2カ年でデータがある診療所に絞って経年で見ると、全体、入院収益ありの診療所、入院収益なしの診療所いずれも医業利益率、経
常利益率の平均値・中央値ともに2023年度から2024年度にかけて低下しており、医業利益が赤字の診療所の割合も拡大している。
その要因として、2023年度から2024年度にかけて医業収益が減少する一方で、医業費用は増加していることが見て取れる。
• 診療科別に見ると、多くの診療科で2023年度から2024年度にかけて利益率が低下しており、医業利益が赤字の診療所の割合も拡大
している。その要因として、医業収益が減少し、医業費用が増加している場合や医業収益・医業費用ともに増加しているが、医業費
用の増加の方が上回っている場合等が存在する。
• 地域分類別に見ると、いずれの地域分類においても2024年度の医業利益率・経常利益率は平均値・中央値ともにプラスである。
• 2カ年でデータがある診療所に絞って経年で見ると、いずれの地域分類の医科診療所においても医業利益率・経常利益率の平均値・
中央値が、2023年度から2024年度にかけて低下しており、医業利益が赤字の診療所の割合も拡大している。その要因として、2023
年度から2024年度にかけて医業収益が減少する一方で、医業費用は増加していることが見て取れる。
(歯科診療所の経営状況の分析)
• 2024年度の歯科診療所全体の医業利益率、経常利益率は平均値・中央値ともにプラスである。 2カ年でデータがある診療所に絞って
経年で見ると、経常利益率の中央値はやや低下、それ以外はやや上昇している。
• 地域分類別に見ると、いずれの地域分類においても、2024年度の医業利益率・経常利益率は平均値・中央値ともにプラスである。
• 2カ年でデータがある診療所に絞って経年で見ると、2023年度から2024年度にかけて、地方都市型の地域の歯科診療所の医業利益
率・経常利益率の中央値は低下しているが、それ以外は利益率がやや上昇している。医業利益が赤字の診療所の割合は、大都市型お
よび地方都市型の地域の歯科診療所はほぼ横ばい、人口少数地域型の地域の歯科診療所は小さくなっている。その要因として、
2023年度から2024年度にかけて医業収益および医業費用が増加しているが、医業収益の増加の方が大きいことが見て取れる。
(賃上げの状況)
• ベースアップ評価料届け出医療機関における2024年度の賃金増率(実績値)について、医療機関全体で中央値が2.59%、加重平均値
が3.07%となっている。
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(医科診療所の経営状況の分析)
• 2024年度の医業利益率、経常利益率について、全体、入院収益ありの診療所、入院収益なしの診療所いずれも平均値・中央値とも
にプラスである。一方で入院収益ありの診療所は他の診療所と比較して利益率が相対的に低く、約半数で医業利益が赤字である。
• 2カ年でデータがある診療所に絞って経年で見ると、全体、入院収益ありの診療所、入院収益なしの診療所いずれも医業利益率、経
常利益率の平均値・中央値ともに2023年度から2024年度にかけて低下しており、医業利益が赤字の診療所の割合も拡大している。
その要因として、2023年度から2024年度にかけて医業収益が減少する一方で、医業費用は増加していることが見て取れる。
• 診療科別に見ると、多くの診療科で2023年度から2024年度にかけて利益率が低下しており、医業利益が赤字の診療所の割合も拡大
している。その要因として、医業収益が減少し、医業費用が増加している場合や医業収益・医業費用ともに増加しているが、医業費
用の増加の方が上回っている場合等が存在する。
• 地域分類別に見ると、いずれの地域分類においても2024年度の医業利益率・経常利益率は平均値・中央値ともにプラスである。
• 2カ年でデータがある診療所に絞って経年で見ると、いずれの地域分類の医科診療所においても医業利益率・経常利益率の平均値・
中央値が、2023年度から2024年度にかけて低下しており、医業利益が赤字の診療所の割合も拡大している。その要因として、2023
年度から2024年度にかけて医業収益が減少する一方で、医業費用は増加していることが見て取れる。
(歯科診療所の経営状況の分析)
• 2024年度の歯科診療所全体の医業利益率、経常利益率は平均値・中央値ともにプラスである。 2カ年でデータがある診療所に絞って
経年で見ると、経常利益率の中央値はやや低下、それ以外はやや上昇している。
• 地域分類別に見ると、いずれの地域分類においても、2024年度の医業利益率・経常利益率は平均値・中央値ともにプラスである。
• 2カ年でデータがある診療所に絞って経年で見ると、2023年度から2024年度にかけて、地方都市型の地域の歯科診療所の医業利益
率・経常利益率の中央値は低下しているが、それ以外は利益率がやや上昇している。医業利益が赤字の診療所の割合は、大都市型お
よび地方都市型の地域の歯科診療所はほぼ横ばい、人口少数地域型の地域の歯科診療所は小さくなっている。その要因として、
2023年度から2024年度にかけて医業収益および医業費用が増加しているが、医業収益の増加の方が大きいことが見て取れる。
(賃上げの状況)
• ベースアップ評価料届け出医療機関における2024年度の賃金増率(実績値)について、医療機関全体で中央値が2.59%、加重平均値
が3.07%となっている。
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