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総ー4医療機関を取り巻く状況について (92 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65351.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第623回 10/29)《厚生労働省》
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現状①|医療機関の経営状況
(病院の経営状況の分析)
<医療法人>
• 病院の2024年度の医業利益率は、平均値△1.1%、中央値△1.2%といずれもマイナスとなっており、医業利益の赤字割合は58.9%と過
半数を超えている。
• 機能別の2024年度の医業利益率(平均値)では、急性期に分類される病院が他の分類と比較して低い傾向にあり、高度急性期は
△1.0%、急性期Aは△2.4%、急性期Bは△2.3%となっている。
• 地域分類別の2024年度の医業利益について、特に人口少数地域型の赤字割合が62.1%と高いものの、大都市型は56.3%、地方都市型
は59.3%といずれも赤字割合が過半数を超えており、地域に限らず病院の経営状況が厳しいことがうかがえる。
• 2023年度と2024年度両年度のデータがある病院について、病院類型別では全ての類型で、機能大分類別では回復期以外で、地域分
類別では全ての地域分類で、医業利益の赤字割合が上昇している。
• また、2023年度と2024年度両年度のデータがある病院のみ経営する医療法人において、現預金回転期間が中央値・平均値ともに低
下している。特に、0.0~1.0か月・1.0~2.0か月の法人が増加しており、資金繰りが悪化している可能性がうかがえる。
<自治体>
• 2023年度から2024年度にかけて、医業収益の増加以上に医業費用が増加したことで、利益率は低下し、2024年度の医業利益率は
△13.6%、経常利益率は△7.8%となっている。
• 利益が赤字の病院の割合も拡大しており、繰入金等を含めた経常利益であっても、2024年度には85.9%が赤字となっている。
• 病院類型別に見ても、いずれの類型においても、2023年度から2024年度にかけて医業収益が増加しているが、それ以上に医業費用
が増加しているため、医業利益率が低下している。また経常利益率で見ても平均値・中央値ともに低下しており、特に一般病院につ
いては病床規模に関わらず経常利益率がマイナスの病院が多く存在する。
• 機能大分類別に見ても、いずれの分類においても医業収益、医業費用ともに増加しているが、医業費用の増加の方が大きいため、医
業利益率が低下している。2023年度から2024年度にかけて経常利益率の平均値・中央値ともに低下している。
• 地域分類別に見ても、いずれの分類でも2023年度から2024年度にかけて医業収益が増加している一方で、それ以上に医業費用が増
加しているため、医業利益率が低下している。
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