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参考資料8 第4期がん対策推進基本計画中間評価 委員意見一覧 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64289.html
出典情報 がん対策推進協議会(第92回 10/6)《厚生労働省》
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No.

各ブロック

評価される点

#(指標番号)

更なる取り組み、又は改善等が必要な点

○都道府県協議会に小児がん拠点病院 ○より高度な小児がん医療を提供するために、「小児脳腫瘍に強い小児がん拠点病院」など種類別に専門性の高い分野の疾患を集めるという
等が参加している都道府県の数がベー 取り組みについてはどのように進めていくのがいいのか。実態としては、未だ、初診で受診した地域等の病院は小児がんの情報を持っておら
スライン値より増加していることは評 ず、たらい回しが起こっていることから、47都道府県で市町村地域等の地域の医師会との連携を強化し、確実に小児がん拠点病院につなが
9

アウトプット指標

211105

価できる。

る、または専門性の高い治療が受けられる病院へ繋がるような取り組みが必要である。

○35/47というのは、改善したものの

○中間測定値が46となるように、未参加の都道府県に呼びかける必要がある。

不十分という印象だが、一方で、少子 ○「小児がん拠点等」を変えるか、その定義を広げる必要があるのではないか。
化にともない47/47というのは達成不
可能な気がする。

10 中間アウトカム指標

全体

○中間値にて大幅な上昇を認めており
高く評価できる。
○がん診療連携拠点病院を網羅した患 ○令和3年9月3日の厚生労働省・第2回がんの緩和ケアに係る部会で提示された資料2によると「約半数のがん患者はがん診療連携拠点病院以
者体験調査を基に示されているため

外で初回治療を開始しており、その前段にあたる診断については、さらに多くの割合はがん診療連携拠点病院以外でなされていることが推

ベースライン値からの増加は“がん診療 察」と指摘されていることから、患者体験調査による評価では「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指
連携拠点病院”にあっての状況として評 す。」との全体目標を十分に満たしているとは言えず、がん診療連携拠点病院以外の患者体験の調査が必要である。
価できる。

○引き続きがんについて十分な知識や経験を持った医師の養成に努め、均てん化した配置を行うことでさらなる向上を期待したい。また、約

○測定は2点間のみで評価は限定的だ 半数の患者はがん診療拠点病院以外で初回治療を開始しているため、拠点病院以外に受診した患者の声を聴く必要がある。
が、患者が「担当医が十分な知識や経 ○患者の医師への評価や総合的な満足感が死亡率の減少に寄与するというロジックが成立するかは疑問で、この中間アウトカムと分野別アウ
11 中間アウトカム指標

212201

験を持っていた」と感じる割合は増加 トカムはロジック上のつながりがあるとは思えない。
傾向にあり、良い方向性が確認でき
る。
○担当した医師ががんについて十分な
知識や経験を持っていたと思う患者の
割合がベースライン値より増加してい
る点は評価できる。
○がんの診断・治療全体の総合評価

○全国値のみでは実態を十分に把握できないため、都道府県単位や、より広域な医療圏ごとの特徴を明らかにする分析が必要である。

(平均点または評価が高い割合)につ 地域ごとの強みや課題を可視化することで、均てん化を実効的に進め、好事例の横展開や重点的な支援策につなげるべきである。
いてはベースライン値より増加してい ○この指標を改善するためには、様々な施策が総合的に機能する必要がある。今後も向上することを期待したい。
る。診断・治療全体の総合評価がベー ○がん診療の質」だけでなく「情報」も質の向上・均てん化が必要になる。また、集約化については、今後、好事例の共有や他地域や医療機
12 分野別アウトカム指標

200001

スライン値より上昇していることは評 関との比較の検証や取り組みについても評価が必要になるのではないか。
価できる。

○患者の医師への評価や総合的な満足感が死亡率の減少に寄与するというロジックが成立するかは疑問で、この中間アウトカムと分野別アウ
トカムはロジック上のつながりがあるとは思えない。この項目はむしろ、がんの死亡率減少と並列に最終アウトカムにするのが適切だと思
う。死亡率が減少しても患者が満足しないことはあり得るし、それではゴールに至ったとは言えない。患者が満足だが、死亡率が減少しない
こともあり得て、それもゴールに至ったとは言えないので。

○がんの年齢調整死亡率がすべての集 ○この指標を改善するためには、様々な施策が総合的に機能する必要がある。今後も向上することを期待したい。
計項目においてベースライン値より低 ○観察している指標が死亡率の減少・生存期間の延長にリンクしているのか継続的なチェックが必要である。
下していることは評価できる。また、 ○死亡率の減少率で示す(例(67.4-65.7)/64.7=2.5%減など)と、微妙に女性の方が減少率が高いことがわかる。男性との差は更に広がる
自分らしい日常生活を送れていると感 のではないか?
じるがん患者の割合もベースライン値
13 最終アウトカム指標

000001

より増加していることも評価に値す
る。
○全体的に診断・医療レベル評価は高
いと言える。
○すべてのがん死亡率の指標で数値が
改善していることは素晴らしい成果。

最終アウトカム指標

○難治性がんの年齢調整死亡率が上昇していることの意味合いについては、罹患率の動向を踏まえる必要がある。

000003

○「現在自分らしい日常生活を送れて ○どの施策や指標が患者の生活実感に強く影響しているのかを明らかにするため、多変量解析などを用いた詳細な分析を行うことが有効では
いる」と感じるがん患者の割合が

ないか。

70.5%から 79.0%へと上昇しており、 ○「全てのがん患者及びその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上」とある。令和3年9月3日の厚生労働省・第2回がんの緩和ケア
14 最終アウトカム指標

000010

改善傾向にある点は評価できる。今後 に係る部会で提示された資料2によると「約半数のがん患者はがん診療連携拠点病院以外で初回治療を開始しており、その前段にあたる診断に
もさらに上昇傾向となるよう、各分野 ついては、さらに多くの割合はがん診療連携拠点病院以外でなされていることが推察」と指摘されていることから、患者体験調査による評価
の施策を着実に達成していくことが望 では「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す。」との全体目標を十分に満たしているとは言えず、がん診
まれる。

療連携拠点病院以外の患者体験の調査も必要である。

◆均てん化と集約化〔病理診断〕
○がん診療連携拠点病院に限っては、 ○地域がん診療病院は減少しているので、単に移動があっただけか、もしくは地域がん診療病院の方が数は多いため、全体の担い手は減少し
病理・細胞診の有資格者が増加してい ている可能性があるため、実数で明らかにする必要がある。
る。
15 アウトプット指標

○病理診断・細胞診断については、拠点病院では専門的な知識と技能を有する医師が1人以上配置されている割合が100%に近づいてる。一方
で、地域がん診療病院ではこの割合が減少している。技術的にはAIの活用が進んでいるものの、最終的な判断は医師が担っており、医師の配

全体

置状況の継続的な評価は必要。なお、配置を均てん化していくのか、集約化を図るのかによって、今後の評価の視点や指標設定も変わると考
える。

○病理診断に携わる専門的な知識及び ○診療連携拠点病院で充足されたにもかかわらず、診断までに時間がかかるようになってしまったのは、地域がん診療拠点病院においての充
技能を有する医師、細胞診断に関する 足率が減少していることが影響しているのか精査が必要。
専門資格を有する者、いずれも診療連 ○このアウトカム指標の改善に向けては、特に地域がん診療病院における診断体制の改善が検討課題となる。また、集約化の進展に伴い、専
16 中間アウトカム指標

211202

携拠点病院において増えていることは 門的な知識および技能を有する医師を「1人以上」配置すればよいとする現行基準は、実情にそぐわない可能性がある。実効性ある体制整備
心強い。

のためには、必要とされる最低人数の再検討が求められる。

○2点のデータでは改善したかの評価

○「がん診療連携拠点病院で病理医配置が達成できた→確定診断までの期間が短縮化できる」のロジックは納得できる。#211102の中間アウ

が難しい。

トカムをコア指標に引き上げてもいいのではないか。

○がんの診断・治療全体の総合評価
(平均点または評価が高い割合)につ
17 分野別アウトカム指標 200001

いてはベースライン値より増加してい
ることは評価できる。
○「全てのがん患者及びその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上」とある。令和3年9月3日の厚生労働省・第2回がんの緩和ケア
に係る部会で提示された資料2によると「約半数のがん患者はがん診療連携拠点病院以外で初回治療を開始しており、その前段にあたる診断に

18 最終アウトカム指標

000010

ついては、さらに多くの割合はがん診療連携拠点病院以外でなされていることが推察」と指摘されていることから、患者体験調査による評価
では「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す。」との全体目標を十分に満たしているとは言えず、がん診
療連携拠点病院以外の患者体験の調査も必要である。