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令和6年度 高額医療交付金交付事業における高額レセプト上位の概要 (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.kenporen.com/press/2025-09-25-08-47.shtml |
出典情報 | 令和6年度 高額医療交付金交付事業における高額レセプト上位の概要(9/25)《健康保険組合連合会》 |
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<参考3> 新薬の保険収載による医療費への影響(推計)
(例)発作性夜間ヘモグロビン尿症(R5年度対象患者数:1,121人)
医薬品
ソリリス
点滴静注300mg
保険収載
薬価
H22年6月
615,752円
R元年9月
699,570円
(既存薬)
ユルトミリス
点滴静注300mg
(新薬)
年間投与回数
(投与間隔)
約26回
1回当たり
薬剤量
900mg
(2週間に1回)
(初回~4回目までは
1週間に1回600mg)
約6回~7回
3,000~3,600mg
(8週間に1回)
(初回のみ2,400~
3,000mg)
1人当たり
年間薬剤費
国内年間
総薬剤費
(計算上の目安)
(計算上の目安)
約4,802万円
約538億円
約5,002万円
約561億円
完全に
置き換われば
約23億円増
※上表は、あくまでも当該医薬品の年間投与回数や1回当たり薬剤量等に基づき機械的に算出した推計値
※年間投与回数は当該医薬品の維持期における投与間隔に則した理論値で、年間週数を52週と仮定して算出
※1人当たり年間薬剤費の算出方法
・ソリリス
: @615,752円 ×(3本×26回)≒ 4,802万円
・ユルトミリス: @699,570円 ×(11本×6.5回)≒ 5,002万円(投与回数は6回もしくは7回となるため平均的に6.5回とし、1投与あたり薬剤量は3,300mg(11本)として算出)
※国内年間総薬剤費はR5年度対象患者数全員(1,121人)が当該医薬品を使用したと仮定した理論値(1人当たり年間薬剤費×1,121人)
※対象患者数は厚労省公表数値を参照
※発作性夜間ヘモグロビン尿症の効能・効果を有する最新の医薬品については、「エムパベリ皮下注1080mg 」(薬価:488,121円・R5年8月保険収載)
等が保険収載されているが、今回の分析には含めていない
▽新薬(ユルトミリス)は既存薬(ソリリス)と比較して投与回数が大幅に縮減し、患者の負担軽減に寄与
⇒医療の質向上に繋がる高額医薬品の保険収載は今後も進むことが見込まれる
▽一方、既存の医薬品等との置き換わりが進むことにより、当ケースのように1医薬品で年間数十億円規模の財政影響が
生ずるケースが今後さらに増加することも考えられる
▽薬価の高額化によりレセプト(1カ月当たり医療費)が高額化し、継続的使用により医療費の増加要因となる
⇒高額レセプトが増加すると、各医療保険者は次年度の医療費や適正な準備金保有額の予測等が難しくなり、毎年の
予算編成に大きく影響
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(例)発作性夜間ヘモグロビン尿症(R5年度対象患者数:1,121人)
医薬品
ソリリス
点滴静注300mg
保険収載
薬価
H22年6月
615,752円
R元年9月
699,570円
(既存薬)
ユルトミリス
点滴静注300mg
(新薬)
年間投与回数
(投与間隔)
約26回
1回当たり
薬剤量
900mg
(2週間に1回)
(初回~4回目までは
1週間に1回600mg)
約6回~7回
3,000~3,600mg
(8週間に1回)
(初回のみ2,400~
3,000mg)
1人当たり
年間薬剤費
国内年間
総薬剤費
(計算上の目安)
(計算上の目安)
約4,802万円
約538億円
約5,002万円
約561億円
完全に
置き換われば
約23億円増
※上表は、あくまでも当該医薬品の年間投与回数や1回当たり薬剤量等に基づき機械的に算出した推計値
※年間投与回数は当該医薬品の維持期における投与間隔に則した理論値で、年間週数を52週と仮定して算出
※1人当たり年間薬剤費の算出方法
・ソリリス
: @615,752円 ×(3本×26回)≒ 4,802万円
・ユルトミリス: @699,570円 ×(11本×6.5回)≒ 5,002万円(投与回数は6回もしくは7回となるため平均的に6.5回とし、1投与あたり薬剤量は3,300mg(11本)として算出)
※国内年間総薬剤費はR5年度対象患者数全員(1,121人)が当該医薬品を使用したと仮定した理論値(1人当たり年間薬剤費×1,121人)
※対象患者数は厚労省公表数値を参照
※発作性夜間ヘモグロビン尿症の効能・効果を有する最新の医薬品については、「エムパベリ皮下注1080mg 」(薬価:488,121円・R5年8月保険収載)
等が保険収載されているが、今回の分析には含めていない
▽新薬(ユルトミリス)は既存薬(ソリリス)と比較して投与回数が大幅に縮減し、患者の負担軽減に寄与
⇒医療の質向上に繋がる高額医薬品の保険収載は今後も進むことが見込まれる
▽一方、既存の医薬品等との置き換わりが進むことにより、当ケースのように1医薬品で年間数十億円規模の財政影響が
生ずるケースが今後さらに増加することも考えられる
▽薬価の高額化によりレセプト(1カ月当たり医療費)が高額化し、継続的使用により医療費の増加要因となる
⇒高額レセプトが増加すると、各医療保険者は次年度の医療費や適正な準備金保有額の予測等が難しくなり、毎年の
予算編成に大きく影響
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