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参考資料2 アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62784.html
出典情報 アレルギー疾患対策推進協議会(第19回 9/3)《厚生労働省》
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令和7年9月3日
第19回アレルギー疾患対策推進協議会

参考資料2

○アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針
(平成二十九年三月二十一日)
(厚生労働省告示第七十六号)
改正 令和 四年 三月一四日厚生労働省告示第六五号
アレルギー疾患対策基本法(平成二十六年法律第九十八号)第十一条第一項の規定に基づ
き、アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針を次のように策定したので、同条第四
項の規定により告示する。
アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針
本指針におけるアレルギー疾患とは、アレルギー疾患対策基本法(平成二十六年法律第九
十八号。以下「法」という。)に定められており、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、アレ
ルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、食物アレルギーその他アレルゲンに起因する
免疫反応による人の生体に有害な局所的又は全身的反応に係る疾患であって政令で定める
ものである。
医学的にアレルギー疾患とは、粘膜や皮膚の慢性炎症を起こし、多くの患者でアレルゲン
に対する特異的IgE抗体を有する、多様かつ複合的要因を有する疾患のこととされている。
がいそう

ぜんめい

気管支ぜん息は、気道炎症を主な病態とし、繰り返し起こる咳嗽、喘鳴、呼吸困難等、可逆
きようさく

こう

性の気道狭 窄 と気道過敏性の亢進に起因する症状を呈するとされている。アトピー性皮膚
そうよう

炎は、皮膚バリア機能の低下による易刺激性とアレルギー炎症が主な病態であり、強い掻痒
感を伴う湿疹を呈するとされている。アレルギー性鼻炎は、アレルゲン侵入後にくしゃみ、
そうよう

鼻漏、鼻閉等を呈するとされており、アレルギー性結膜炎は、流涙、目の掻痒感と充血、
がんけいふしゆ

眼瞼浮腫等を呈するとされている。花粉症は、アレルギー性鼻炎のうち花粉抗原による季節
性アレルギー性鼻炎を指し、アレルギー性結膜炎を高頻度に合併するとされている。特にス
ギ花粉症の有病率は、アレルギー疾患の中で最も高く、全年齢層において増加の一途をたど
っている。食物アレルギーでは、抗原食物の摂取等により、皮膚症状・呼吸器症状・消化器
症状等が引き起こされ、
時にアナフィラキシーと呼ばれる複数臓器に及ぶ全身性の重篤な過
敏反応を起こすとされている。これらアレルギー疾患は、一度発症すると、複数のアレルギ
ー疾患を合併し得ること、新たなアレルギー疾患を発症し得ること等の特徴(アレルギーマ
ーチ)を有するため、これらの特徴を考慮し、発症予防も勘案した診療が必要になる。
我が国では、依然としてアレルギー疾患を有する者の増加が見られ、現在は乳幼児から高
齢者まで国民の約二人に一人が何らかのアレルギー疾患を有していると言われている。アレ
ルギー疾患を有する者は、しばしば発症、増悪、軽快、寛解、再燃を不定期に繰り返し、症

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