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【参考資料1】消防庁検討会資料 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59414.html
出典情報 健康・医療・介護情報利活用検討会 医療等情報利活用ワーキンググループ(第25回 7/24)《厚生労働省》
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令 和 7 年 7 月 1 日 開 催
救急業務のあり方に関する検討会公表資料

1 マイナ救急の全国展開に係る検討
(3) 令和6年度までの検討
⑤ 実証事業における活用事例・現場の声
〇心肺停止状態から蘇生した事例(一命を取り留めたケース)

〇意識がもうろうとし、意思疎通困難であった事例(一命を取り留めたケース)

年齢・性別:60歳代 男性
通報内容:事業所で同僚が倒れ、心肺停止状態
救急隊到着時の現場の状況:傷病者は勤務する事業所内で心肺停止状態。
同僚が通報したものの、傷病者の既往歴や薬剤情報などは把握してい
なかった。
救急隊の活動内容:救急救命処置と並行して、マイナ救急により、既往歴で脳
梗塞、高血圧、大動脈疾患があることや薬剤情報等を確認し、搬送先医
療機関に伝達した。

年齢・性別:70歳代 男性
通報内容:足がふらつき、意識もうろうの状態
救急隊到着時の現場の状況:傷病者は意識もうろうの状態であり、意思疎通が
困難な状況。
救急隊の活動内容:マイナ救急により確認できた薬剤情報から、消化管出血によ
る貧血を疑い、緊急内視鏡及び緊急輸血可能な医療機関を選定し搬送
した。

<マイナ救急の有用性>
傷病者の救命処置と並行して、マイナ救急で既往歴等を確認できたため、既往
歴や薬剤情報等を搬送先医療機関に伝えることで、早期に緊急手術を行うこと
ができ、一命を取り留めることができた(傷病者はその後退院し、社会復帰)。

<マイナ救急の有用性>
マイナ救急を実施することにより、飲んでいる薬が分かり、その薬の効果や症状
から病名を推測し、適切な医療機関を選定することができ、早期に緊急手術を行
うことで一命を取り留めることができた。また、搬送先の医師からは、「服薬情報
を事前に得られたため、緊急オペなどの事前準備ができた」と感嘆された。

○救急現場にいた関係者が高齢の夫婦のみだった事例(円滑な病院選定

〇外出先で意識障害を起こした事例 (救急隊の適切な救急救命処置に繋がっ

に繋がったケース)

たケース)

年齢・性別:90歳代 男性
通報内容 :傷病者の妻から、自宅で夫がうつ伏せで動けない。
救急隊到着時の現場の状況 :傷病者は、うつ伏せ状態のまま動けず、意思の
疎通が困難な状態であり、また、通報した妻も、傷病者の病歴や飲んで
いるお薬を把握していない状況。
救急隊の活動内容:自宅にあった傷病者のマイナ保険証から、傷病者の通院
履歴や薬剤情報を閲覧し、これらの医療情報に基づき円滑に搬送先を
選定し、これらの医療情報を病院へ伝達した 。

年齢・性別: 60歳代 男性
通報内容:外出先でふらつき、立ち上がることができない。
救急隊到着時の現場の状況 :傷病者は意識がはっきりしておらず、傾眠傾向で
あった。
救急隊の活動内容:なぜ意識障害を起こしているか分からない状況であったが、あらか

<マイナ救急の有用性>
高齢の夫婦のみで情報把握が困難な事案であったが、マイナ救急を実施する
ことにより、救急隊が正確な情報を把握し、搬送先医療機関を円滑に選定する
ことができた。

じめマイナ保険証を準備していただいていたため、傷病者本人が所持していたマイ
ナ保険証から医療情報を確認したところ、既往歴として糖尿病であることが判明、
血糖値を測定し、医師の指示でブドウ糖を投与した。
搬送中に意識レベルが回復し、医療機関到着時には会話可能な状態まで回復した。

<マイナ救急の有用性>
既往歴から適切な救急救命処置を実施することができ、搬送先の医療機関に到
着したときまでに、会話が可能な状態まで回復した。

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