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資料3-1-1 医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表[259KB] (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59564.html |
出典情報 | 薬事審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和7年度第1回 7/23)《厚生労働省》 |
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感染症(PT)
出典
概要
ProMED-mail
20241205.8720442
ブタを屠殺してから約5時間後、32歳の男性は発熱、腹痛、嘔吐を訴えた。医師は、彼を多臓器不全を引き
起こすブタレンサ球菌感染症と診断した。家族は、以前に屠殺されたブタが原因不明で死んだと言い、家族
は気の毒に思い、肉を屠殺して食べた。その男性は、ブタが屠殺されてから5時間後に症状を現し、自宅近く
の医療施設に運ばれ、その後、Ha Dong総合病院に移送された。熱帯病科では、患者は無気力で、呼吸困
難、激しい腹痛、嘔吐が続いていた。2時間後、患者は皮膚の紫斑病、呼吸不全、低血圧を発症し、集中治
療室に移された。2024年12月3日、Ha Dong総合病院集中治療・抗中毒科のTran Dinh Thang博士は、患者
が、ブタレンサ球菌に感染し、多臓器不全、肝臓や腎臓の損傷、血液凝固障害を引き起こしたと述べた。医
師は透析、大量の抗生物質の投与、及び綿密な経過観察を行った。1カ月後の現在、患者の健康状態は安
定してる。ただし、患者が病院に来るのが遅れた為、難聴のリスクがあり、定期的に監視する必要がある。ブ
タレンサ球菌症は、人獣共通感染症であり、ヒトからヒトへの感染の証拠はない。ほとんどの患者は、屠殺、
生の血液プリン、又はその他の加熱が不十分な食品の摂取に関連している。血液プリンを食べておらず、ブ
タの屠殺をしていなくても発病する例もある。原因は、感染した豚肉を生で食べたり、加工中に皮膚の損傷
や引っかき傷を通じて感染したブタと接触したりすることである。重症の場合、この病気は敗血症性ショック、
循環虚脱、低血圧、重度の血液凝固障害、出血性壊死、塞栓症、多臓器不全に急速に進行し、昏睡状態や
死亡する可能性もある。これを防ぐ為には、病気のブタや原因不明のブタを屠殺せず、豚肉を徹底的に調理
し、生の料理、特にブタの血のプリンを食べないようにする必要がある。生の豚肉を屠殺又は加工する場合
は、保護具(手袋)を使用すること。
Zoonoses Public
レンサ球菌感染 Health.
71(2024)673?682
本研究は、Human streptococcosis (Streptococcus 属の細菌/レンサ球菌による感染症)の発生が繰り返さ
れるタイの地域におけるブタのサプライチェーンをネットワーク分析アプローチを用いて精査し、適切な介入
のために重要な関係者を特定することを目的とした。対象地域では2014年以降、ブタレンサ球菌症が継続的
に報告されており、症例数は21件から63件の範囲で変動している。アンケート調査を用いて、ブタのサプライ
チェーン関係者(養豚場、食肉処理場、豚肉販売業者、レストラン、消費者)からデータが収集された。結果、
サプライ・チェーンは314のノードと296の有向関係から構成されていることが判明した。小売業者が、全体の
次数、外次数、媒介中心性の値でそれぞれ35、34、65.3と最高値を示した。内次数は消費者が9で最高値と
なり、この消費者は9つの異なる移動式食料品店から豚肉製品を購入していたことから、移動式食料品店も
関係者であることが特定された。公衆衛生及び獣医療当局は、ブタレンサ球菌症の全体的な予防と管理を
強化するために、サプライチェーンのすべての関係者を対象としたサーベイランス活動を拡大すべきである。
レンサ球菌感染
Transboundary and
Emerging Diseases.
2024(2024)4232389
本研究の目的は、ポーランドで流通しているヒトA群ロタウイルス(RVA)株の遺伝子型パターンの同定、ブタ
RVAとの系統関係の評価、及び再集合体ウイルス株と人獣共通感染症ウイルス株の同定である。RVA陽性
のヒトの便サンプル(n=166)は、下痢症状を有する生後1カ月の小児から74歳までの成人から採取された。
RT-PCR法を用いて、ヒトRVAのG及びP遺伝子型、並びに再集合体ウイルス株及び人獣共通感染ウイルス
株の完全な遺伝子型を同定した。ヒト便中の166株のRVAのうち148株(89.2%)について、G及び/又はPの遺
伝子型が同定された。ヒトG4P[6]、ブタG1P[8]、G5P[6]RVAの全ゲノム解析から、ブタ-ヒト再集合体や人獣
共通感染症RVAの存在が明らかになった。ブタからG4P[6]が検出されたことで、人獣共通感染症RVAのリ
ザーバーとしての役割が確認された。
旋毛虫症
Int J Food Microbiol.
425(2024)110889
旋毛虫症の主な感染源は豚肉及び豚肉由来製品の摂取であるが、スポーツハンティングの対象となる野生
動物の肉を食べることでも感染する。本研究は、アルゼンチンで2010年、2021年、2022年に発生した旋毛虫
症アウトブレイクに関連して、生食されたソーセージ中のブタ、野生のイノシシ、ピューマを同定するための分
子学的方法を開発・実施し、食品中に存在する旋毛虫属を同定することである。種同定システムを実施した
結果、豚肉とピューマ肉の混合組成のもの、ピューマ肉のみを含んでいるものが確認された。旋毛虫は3件
すべてのアウトブレイクに関与していた。本研究で開発・実施された種同定システムにより、ヒト症例に関連
する旋毛虫の2種の宿主種が明らかになり、また、感染したピューマ肉を介したヒトへの人獣共通感染症のリ
スクが明らかにされた。
旋毛虫症
アルゼンチン当局は、2024年11月中旬迄に国家健康監視システム(SNVS2.0)で旋毛虫症の疑いのある症
例853件を報告しており、そのうち395件が確定、5件が疑い、16件が除外され、残りの437件は疑いのままで
あり、その多くは調査中の流行に関連している。この期間に確認された395例のうち、303例(76.7%)が
Buenos Aires州、Cordoba州、Santa Fe州にまたがるCentro地方で発生した。Cuyo地方では80例(20.3%)、
北西アルゼンチン地方では10例(2.5%)が報告された。残りの2例(0.5%)は南部地域から報告された。分析
期間中に確認された395例のうち、151例(38.2%)には少なくとも1つの疫学的既履歴があった。このうち127
例(84.1%)がソーセージの摂取を、44例(29.1%)が豚肉の摂取を報告した。一方、21例(13.9%)が、他の旋
Outbreak News Today.
毛虫症例と共通の供給源からの食品の摂取歴を報告していた。旋毛虫症は、回虫であるTrichinella spiralis
https://outbreaknewst
によって引き起こされる寄生虫症である。嚢胞化した幼虫が、付着した生肉や調理不十分な肉を摂取する
oday.substack.com/p/t
と、胃酸によって幼虫が放出され、腸内で成虫に成長する。メスは約1週間後に幼虫を放出し始め、血流に
richinosis-in入り、骨格筋に到達して幼虫を被包化する。腸内で成虫が活動すると、急性食中毒に似た胃腸症状が出る
argentinaことがある。突然の発熱、筋肉痛、顔の一部の腫れを伴う痛みが初期の典型的な徴候である。これに網膜
2024?utm_source=publi
出血等の眼症状が続くこともある。感染が重くなると、心疾患、呼吸器疾患、神経疾患が起こり、心不全によ
cation-search
る死亡が最も多くみられる。幼虫を多く摂取すればするほど、この病気は深刻になる。どのような予防法があ
るのか?
・新鮮な豚肉、豚肉製品、野生動物の肉はすべて160℉になるまで加熱する。肉はピンク色から灰色に変わ
る。
・豚肉を-13℉で少なくとも10日間冷凍すれば、シスト(嚢胞)は死滅する。例外として、セイウチやクマの肉に
含まれる旋毛虫の株は耐寒性がある為、上記のように調理する必要がある。
・肉の燻製、塩漬け、乾燥は効果がない。
ロタウイルス感
染
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感染症(PT)
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概要
ProMED-mail
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ブタを屠殺してから約5時間後、32歳の男性は発熱、腹痛、嘔吐を訴えた。医師は、彼を多臓器不全を引き
起こすブタレンサ球菌感染症と診断した。家族は、以前に屠殺されたブタが原因不明で死んだと言い、家族
は気の毒に思い、肉を屠殺して食べた。その男性は、ブタが屠殺されてから5時間後に症状を現し、自宅近く
の医療施設に運ばれ、その後、Ha Dong総合病院に移送された。熱帯病科では、患者は無気力で、呼吸困
難、激しい腹痛、嘔吐が続いていた。2時間後、患者は皮膚の紫斑病、呼吸不全、低血圧を発症し、集中治
療室に移された。2024年12月3日、Ha Dong総合病院集中治療・抗中毒科のTran Dinh Thang博士は、患者
が、ブタレンサ球菌に感染し、多臓器不全、肝臓や腎臓の損傷、血液凝固障害を引き起こしたと述べた。医
師は透析、大量の抗生物質の投与、及び綿密な経過観察を行った。1カ月後の現在、患者の健康状態は安
定してる。ただし、患者が病院に来るのが遅れた為、難聴のリスクがあり、定期的に監視する必要がある。ブ
タレンサ球菌症は、人獣共通感染症であり、ヒトからヒトへの感染の証拠はない。ほとんどの患者は、屠殺、
生の血液プリン、又はその他の加熱が不十分な食品の摂取に関連している。血液プリンを食べておらず、ブ
タの屠殺をしていなくても発病する例もある。原因は、感染した豚肉を生で食べたり、加工中に皮膚の損傷
や引っかき傷を通じて感染したブタと接触したりすることである。重症の場合、この病気は敗血症性ショック、
循環虚脱、低血圧、重度の血液凝固障害、出血性壊死、塞栓症、多臓器不全に急速に進行し、昏睡状態や
死亡する可能性もある。これを防ぐ為には、病気のブタや原因不明のブタを屠殺せず、豚肉を徹底的に調理
し、生の料理、特にブタの血のプリンを食べないようにする必要がある。生の豚肉を屠殺又は加工する場合
は、保護具(手袋)を使用すること。
Zoonoses Public
レンサ球菌感染 Health.
71(2024)673?682
本研究は、Human streptococcosis (Streptococcus 属の細菌/レンサ球菌による感染症)の発生が繰り返さ
れるタイの地域におけるブタのサプライチェーンをネットワーク分析アプローチを用いて精査し、適切な介入
のために重要な関係者を特定することを目的とした。対象地域では2014年以降、ブタレンサ球菌症が継続的
に報告されており、症例数は21件から63件の範囲で変動している。アンケート調査を用いて、ブタのサプライ
チェーン関係者(養豚場、食肉処理場、豚肉販売業者、レストラン、消費者)からデータが収集された。結果、
サプライ・チェーンは314のノードと296の有向関係から構成されていることが判明した。小売業者が、全体の
次数、外次数、媒介中心性の値でそれぞれ35、34、65.3と最高値を示した。内次数は消費者が9で最高値と
なり、この消費者は9つの異なる移動式食料品店から豚肉製品を購入していたことから、移動式食料品店も
関係者であることが特定された。公衆衛生及び獣医療当局は、ブタレンサ球菌症の全体的な予防と管理を
強化するために、サプライチェーンのすべての関係者を対象としたサーベイランス活動を拡大すべきである。
レンサ球菌感染
Transboundary and
Emerging Diseases.
2024(2024)4232389
本研究の目的は、ポーランドで流通しているヒトA群ロタウイルス(RVA)株の遺伝子型パターンの同定、ブタ
RVAとの系統関係の評価、及び再集合体ウイルス株と人獣共通感染症ウイルス株の同定である。RVA陽性
のヒトの便サンプル(n=166)は、下痢症状を有する生後1カ月の小児から74歳までの成人から採取された。
RT-PCR法を用いて、ヒトRVAのG及びP遺伝子型、並びに再集合体ウイルス株及び人獣共通感染ウイルス
株の完全な遺伝子型を同定した。ヒト便中の166株のRVAのうち148株(89.2%)について、G及び/又はPの遺
伝子型が同定された。ヒトG4P[6]、ブタG1P[8]、G5P[6]RVAの全ゲノム解析から、ブタ-ヒト再集合体や人獣
共通感染症RVAの存在が明らかになった。ブタからG4P[6]が検出されたことで、人獣共通感染症RVAのリ
ザーバーとしての役割が確認された。
旋毛虫症
Int J Food Microbiol.
425(2024)110889
旋毛虫症の主な感染源は豚肉及び豚肉由来製品の摂取であるが、スポーツハンティングの対象となる野生
動物の肉を食べることでも感染する。本研究は、アルゼンチンで2010年、2021年、2022年に発生した旋毛虫
症アウトブレイクに関連して、生食されたソーセージ中のブタ、野生のイノシシ、ピューマを同定するための分
子学的方法を開発・実施し、食品中に存在する旋毛虫属を同定することである。種同定システムを実施した
結果、豚肉とピューマ肉の混合組成のもの、ピューマ肉のみを含んでいるものが確認された。旋毛虫は3件
すべてのアウトブレイクに関与していた。本研究で開発・実施された種同定システムにより、ヒト症例に関連
する旋毛虫の2種の宿主種が明らかになり、また、感染したピューマ肉を介したヒトへの人獣共通感染症のリ
スクが明らかにされた。
旋毛虫症
アルゼンチン当局は、2024年11月中旬迄に国家健康監視システム(SNVS2.0)で旋毛虫症の疑いのある症
例853件を報告しており、そのうち395件が確定、5件が疑い、16件が除外され、残りの437件は疑いのままで
あり、その多くは調査中の流行に関連している。この期間に確認された395例のうち、303例(76.7%)が
Buenos Aires州、Cordoba州、Santa Fe州にまたがるCentro地方で発生した。Cuyo地方では80例(20.3%)、
北西アルゼンチン地方では10例(2.5%)が報告された。残りの2例(0.5%)は南部地域から報告された。分析
期間中に確認された395例のうち、151例(38.2%)には少なくとも1つの疫学的既履歴があった。このうち127
例(84.1%)がソーセージの摂取を、44例(29.1%)が豚肉の摂取を報告した。一方、21例(13.9%)が、他の旋
Outbreak News Today.
毛虫症例と共通の供給源からの食品の摂取歴を報告していた。旋毛虫症は、回虫であるTrichinella spiralis
https://outbreaknewst
によって引き起こされる寄生虫症である。嚢胞化した幼虫が、付着した生肉や調理不十分な肉を摂取する
oday.substack.com/p/t
と、胃酸によって幼虫が放出され、腸内で成虫に成長する。メスは約1週間後に幼虫を放出し始め、血流に
richinosis-in入り、骨格筋に到達して幼虫を被包化する。腸内で成虫が活動すると、急性食中毒に似た胃腸症状が出る
argentinaことがある。突然の発熱、筋肉痛、顔の一部の腫れを伴う痛みが初期の典型的な徴候である。これに網膜
2024?utm_source=publi
出血等の眼症状が続くこともある。感染が重くなると、心疾患、呼吸器疾患、神経疾患が起こり、心不全によ
cation-search
る死亡が最も多くみられる。幼虫を多く摂取すればするほど、この病気は深刻になる。どのような予防法があ
るのか?
・新鮮な豚肉、豚肉製品、野生動物の肉はすべて160℉になるまで加熱する。肉はピンク色から灰色に変わ
る。
・豚肉を-13℉で少なくとも10日間冷凍すれば、シスト(嚢胞)は死滅する。例外として、セイウチやクマの肉に
含まれる旋毛虫の株は耐寒性がある為、上記のように調理する必要がある。
・肉の燻製、塩漬け、乾燥は効果がない。
ロタウイルス感
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