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総-3外来について(その1) (97 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59560.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第612回 7/16)《厚生労働省》
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外来医療についての課題と論点
(かかりつけ医機能)

外来医療の需要は今後減少していくと推定される一方で、外来患者に占める要支援・要介護高齢者の割合は、今後増加もするこ
とが見込まれる。

令和7年4月から 「かかりつけ医機能報告」が施行され、令和8年1月より医療機関からの報告が開始される予定。「かかり
つけ医機能報告」は、かかりつけ医機能の内容について国民・患者に情報提供し、より適切な医療機関の選択に資することや、地
域の協議の場に報告し、各医療機関が連携しつつ、自らが担うかかりつけ医機能の内容を強化するように促すことを目的としてい
る。

かかりつけ医機能の体制整備に係る評価として「機能強化加算」がある。機能強化加算は、施設基準として、「地域包括診療
料・加算」「小児かかりつけ診療料」 「在宅時医学総合管理料・施設入居時医学総合管理料(在宅療養支援診療所・病院に限
る。)」についての届出・実績等を要件としているほか、 服薬管理や専門医療機関への紹介、健康管理に係る相談、時間外診療
に関する情報提供等の対応を算定要件としている。

かかりつけ医機能の診療行為に係る評価として、主治医機能を持った中小病院及び診療所の医師が、複数の慢性疾患を有する患
者に対し、継続的かつ全人的な医療を行うことについて評価した「地域包括診療料・加算」を設けている。
(生活習慣病対策)

令和6年度診療報酬改定において、特定疾患療養管理料の対象疾患から、生活習慣病である、糖尿病、脂質異常症及び高血圧を
除外するとともに、検査等を包括しない生活習慣病管理料(Ⅱ)を新設した。

特定疾患療養管理料を算定する患者の主傷病名は、令和6年度改定以前は生活習慣病が多くを占めていたが、改定以後は気管支
喘息や慢性胃炎の占める割合が増加し、算定回数は大幅に減少、算定医療機関数はやや減少した。

主傷病名が糖尿病、高血圧症、脂質異常症である外来患者が算定された診療報酬は、令和4年では外来管理加算が最も多かった
が、令和6年では、生活習慣病管理料(Ⅱ)が最も多かった。
(外来機能の分化の推進)

保険医療機関相互間の機能の分担及び業務の連携の更なる推進のため、「特定機能病院」「地域医療支援病院(一般病床200床
以上) 」「紹介重点医療機関(一般病床200床以上) 」「許可病床400床以上の病院(一般病床200床以上)」を対象に、紹介割
合や逆紹介割合が低い場合の初診料・外来診療料の減算規定を設けている。

病院の1日平均外来患者数は、長期的には減少傾向である。紹介なしで外来受診した患者の割合を病院機能別に見たところ、そ
の割合は長期的に減少傾向にあり、令和5年は特定機能病院では34.1%、地域医療支援病院では58.5%であった。

減算規定の対象病院における令和6年度の紹介割合・逆紹介割合は、令和5年度と比較して不変~やや増加していた。

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