よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料1】後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針の改正に向けた検討について (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57220.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会エイズ・性感染症に関する小委員会(第8回 5/14)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

主な論点

⑦ 医療体制

背景
 各都道府県による拠点病院の選定・確保をはじめとした医療体制の整備を行っている。
 現状、エイズ治療拠点病院における抗HIV療法の質は高い水準で維持されている。また、患者が特定の拠点病院に集中
している傾向にあるが、集約化し、適切な医療体制を構築できていると考えることができる1)。
1)

令和4年度厚生労働科学研究「HIV感染症の医療体制の整備に関する研究(20HB2001)」(研究代表者 独立行政法人国立病院機構名古屋医療セン
a
ター 横幕能行)
・エイズ治療拠点病院への定期通院者のうち、抗HIV剤が処方されている患者の割合:95.4%、そのうち治療に成功している患者の割合:99.6%

 ⼀⽅で、⻑期的な療養を要する患者が増える中で、HIV感染症の診療をより地域に根ざした環境で提供できる体制を構
築することが求められているが、未だにHIV感染者等の診療拒否や介護福祉施設における受け入れ拒否が存在する※。
※) 「④ 偏見や差別の撤廃」参照

主な意見
 高齢化が進む中で、医療だけでなく、福祉や介護サービスの拡充により、感染者等が安心して生活できるようにすべ
きことを記載してはどうか。
 合併症や併発症に関連する診療科及び部門だけでなく、専門的な医療機関との連携についても記載するのはどうか。
a
 地域の医療者が安心して診療にあたるために、職業的曝露後予防薬を整備する必要があることを記載してはどうか。
 外国籍HIV感染者/エイズ患者に対する保健医療サービスの実態の把握を行う必要性について記載が必要ではないか。
 早期治療のための仕組みづくりをどう進めるかが課題である。

改正の方向性(案)





一般医療、介護・福祉サービスでの患者等の受け入れ促進、診療科間、医療機関間の連携について記載してはどうか。
HIV曝露時の対応マニュアルや曝露後予防薬配置の整備が、引き続き重要であることを記載してはどうか。
外国人のHIV感染者、エイズ患者の動向や、保健医療サービスの実態の把握について記載してはどうか。
早期治療のための仕組みの検討を引き続き進める必要性について記載してはどうか。
15