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総-4-1 最適使用推進ガイドラインについて チスレリズマブ[879KB] (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57671.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第608回 5/14)《厚生労働省》 |
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2.本剤の特徴、作用機序
チスレリズマブ(遺伝子組換え)(以下、「本剤」という。)は、ヒト programmed cell
death-1(以下、「PD-1」という。)に対する IgG4 サブクラスのヒト化モノクローナル
抗体である。
PD-1 は、抗原提示細胞に発現する PD-1 リガンド(CD274(PD-L1)及び CD273(PDL2))と結合し、免疫応答を負に制御すると考えられている(Immunol Rev 2010; 236:
219-42)。また、PD-L1 及び PD-L2 は、種々の腫瘍組織に発現していることが報告され
ており(Nat Rev Immunol 2008; 8: 467-77)、PD-1/PD-L1 経路は、腫瘍細胞が抗原特異的
な T 細胞からの攻撃等を回避する機序の一つとして考えられている。
本剤は、PD-1 の細胞外領域(PD-1 リガンド結合領域)に結合し、PD-1 とそのリガン
ドである PD-L1 及び PD-L2 との結合を阻害することにより、がん抗原特異的な T 細胞
の活性化及びがん細胞に対する細胞傷害活性を増強することで、腫瘍の増殖を抑制する
と考えられている。
本剤の作用機序に基づく過度の免疫反応による副作用等があらわれ、重篤又は死亡に
至る可能性がある。本剤の投与中及び投与後には、患者の観察を十分に行い、異常が認
められた場合には、発現した事象に応じた専門的な知識と経験を持つ医師と連携して適
切な鑑別診断を行い、過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎皮質ホル
モン剤の投与等の適切な処置を行う必要がある。
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チスレリズマブ(遺伝子組換え)(以下、「本剤」という。)は、ヒト programmed cell
death-1(以下、「PD-1」という。)に対する IgG4 サブクラスのヒト化モノクローナル
抗体である。
PD-1 は、抗原提示細胞に発現する PD-1 リガンド(CD274(PD-L1)及び CD273(PDL2))と結合し、免疫応答を負に制御すると考えられている(Immunol Rev 2010; 236:
219-42)。また、PD-L1 及び PD-L2 は、種々の腫瘍組織に発現していることが報告され
ており(Nat Rev Immunol 2008; 8: 467-77)、PD-1/PD-L1 経路は、腫瘍細胞が抗原特異的
な T 細胞からの攻撃等を回避する機序の一つとして考えられている。
本剤は、PD-1 の細胞外領域(PD-1 リガンド結合領域)に結合し、PD-1 とそのリガン
ドである PD-L1 及び PD-L2 との結合を阻害することにより、がん抗原特異的な T 細胞
の活性化及びがん細胞に対する細胞傷害活性を増強することで、腫瘍の増殖を抑制する
と考えられている。
本剤の作用機序に基づく過度の免疫反応による副作用等があらわれ、重篤又は死亡に
至る可能性がある。本剤の投与中及び投与後には、患者の観察を十分に行い、異常が認
められた場合には、発現した事象に応じた専門的な知識と経験を持つ医師と連携して適
切な鑑別診断を行い、過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎皮質ホル
モン剤の投与等の適切な処置を行う必要がある。
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