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参考資料2_かかりつけ医機能に関する事例集(令和3年度かかりつけ医機能の強化・活用にかかる調査・普及事業) (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36156.html
出典情報 かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会(第1回 11/15)《厚生労働省》
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3.
取組の詳細
① 患者さんのみならず、
職員にも満足度の高い医療提供体制の実現
当該医療機関では、院長自ら、公共施設等に頻回に足を運び患者さんの生の声を聞くように
努めている。具体的には、医師の診療行為に関する意見、医者からの説明の内容の是非、医
師の態度から患者さんが受け取る印象等である。他院の情報も含めて、患者さんの声を幅広く
聴取することにより、自身の診療行為や当該医療機関での医療提供体制について日々改善に努
めている。こうした取組により、地域住民からの信頼を深め、地域に根付いた継続的な診療を
実現している。さらに、医療スタッフに対して、興味のある分野に関する勉強会を、必要に応じ
て外部関係者も招いて定期的に開催したり、勤務体系の面でも有給取得率を100 %にできるよ
うに、丁寧に配慮することにより、医療スタッフの満足度も高く維持している。

② 母子保健を通じた継続的な医療提供
当該医療機関では、小児を対象とした予防接種などに積極的に取り組んでいる。予防接種の
強化により、小児の感染症に関する症例数は過去と比較して、確実に減少している印象である。
さらに、小児期に予防接種等で診療に関わった患者さんが成人になってから、当該医療機関に
受診する例も多数存在する。このように、経年的に患者さんに関わることにより、住宅情報や
家庭状況などの患者背景についても情報が集積されることにより、患者さんに対する理解が深
まり、信頼関係も構築できることから、円滑的な診療の実現が可能となっている。

③ 地域に根ざした診療所としての診診連携・病診連携の推進
診診連携の観点では、医師会が主催している地域ブロック会に積極的に参加することにより、
近隣の診療所の医師と顔の見える関係を構築することにより、円滑な紹介を推進している。さら
に、近隣の専門病院が定期的に開催する勉強会に積極的に参加することにより、最新の専門
的な医療情報を得て、患者さんに最適な医療提供を実現している。さらに、円滑な逆紹介が実
現している。
また、当該医療機関は、近隣の専門病院の系列診療所として位置づけられており、介護・福
祉との連携の観点では、当該医療機関において、介護や福祉サービスが必要となる患者さんに
対して、系列病院の地域連携室・居宅支援事業所とともに対応にあたるようにしている。

④ 地域住民のニーズに応じた夜間・休日対応への貢献
当該医療機関は、日常診療で関わる地域住民への貢献の観点も含め、長期間にわたって、
輪番制で対応している休日・夜間当番診療所での医療提供にも継続的に対応してきた。こうし
た取組を通じて、時間をかけて地域住民との信頼関係の構築に努め、地域住民から必要とされ
る地域に根ざした医療の提供を実現している。

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