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2012年09月28日(金)
[診療報酬] 震災に伴う超過入院の一時的許可等の特例措置、25年3月まで延長
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厚生労働省は9月28日に、「東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震の被災に伴う保険診療の取扱いの期間等」に関する事務連絡を行った。
これは、東日本大震災で被災した患者を受入れるために、特例的に認められた診療報酬上の緩和措置を平成25年3月31日まで延長するもの。
特例措置の中には、次のようなものがある。
(1)許可病床数を超える患者を入院させても、入院基本料等を減額しない(通常は、超過割合に応じて入院・・・
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2012年09月28日(金)
[行政処分] 包装工程がGMP省令に適合しない製薬メーカーに行政処分
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- 薬事法に基づく行政処分について(9/28)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 医薬食品局 監視指導・麻薬対策課 カテゴリ: 医薬品・医療機器
平成24年7月に、株式会社ベネシスが製造販売する6製品について、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が調査した結果、医薬品等の製造管理・品質管理基準に関する省令(GMP省令)で定める基準に適合していないことが判明した。
このため厚労省は、ベネシスに対して、薬事法に基づき、同6製品の製造管理・品質管理に係る改善命令を行っている・・・
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2012年09月27日(木)
[先進医療] 既存の先進医療、先進医療ABへの振替え基準を了承
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厚生労働省は9月27日に、先進医療専門家会議を開催した。この日は、先進医療制度・高度医療制度の一本化について了承した。
平成24年10月1日から先進医療制度が見直され、これまでの「第2項先進医療(使用する医療機器等が薬事承認済み、いわゆる先進医療)と第3項先進医療(使用する医療機器等が未承認、いわゆる高度医療)」という枠組みから、医療技術の有効性・安全性も加味した「先進医療A(使用する機器等が薬事承認済み・・・
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2012年09月27日(木)
[臨床研修] 条件付きながら、66.8%の研修医が医師不足地域での従事希望
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厚生労働省は9月27日に、臨床研修制度の評価に関するワーキンググループを開催した。この日は、臨床研修制度の基本理念や目標、研修期間、研修すべき診療科などの総論的事項を中心に議論するとともに、有識者からヒアリングを行った。
厚労省当局からは、総論的事項に関する論点案が示された(p115~p118参照)。たとえば、研修期間の「2年以上」は妥当かどうか、必修(内科、救急部門、地域医療)・選択必修(外科、小児科・・・
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2012年09月26日(水)
[医療安全] 眼障害防止のため、コンタクトレンズ販売時の情報提供等徹底を
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厚生労働省は9月26日に、医薬品・医療機器等安全性情報No.294を公表した。今回は、(1)コンタクトレンズの適正使用と眼障害防止(2)平成23年シーズンのインフルエンザ予防接種後副反応報告のまとめ(3)重要な副作用等に関する情報(4)使用上の注意の改訂(5)市販直後調査の対象品目一覧―を掲載している(p1参照)。
(1)では、コンタクトレンズの適正使用と眼障害防止をとりあげている。視力補正用コンタクトレンズ・・・
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2012年09月26日(水)
[高度医療] 現在の先進医療、10月に示される基準で先進医療ABに振分け
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厚生労働省は9月26日に、高度医療評価会議を開催した。この日は、先進医療制度の見直しに向けて議論したほか、新たな高度医療技術の検討などを行っている。
先進医療制度については、平成24年10月1日以降は、制度の枠組みそのものが大きく変更される。具体的には、(1)使用される医療機器等が未承認か否かという従来基準に加えて、安全性・有効性を考慮した区分基準(先進医療AとB)を設ける(2)安全性・有効性などは新たに・・・
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2012年09月26日(水)
[再生医療] 再生医療の推進・安全性確保の検討開始、25年夏に取りまとめを
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厚生労働省は9月26日に、厚生科学審議会の下部組織である「再生医療の安全性確保と推進に関する専門委員会」の初会合を開催した。
再生医療とは、患者自身、あるいは他者の細胞などから組織や臓器を作成し、機能不全となった患者の組織・臓器と置換えるというもの。これまで有効な治療法のなかった疾患が治療できるようになる大きな可能性を秘めている。
しかし、新たな医療技術でもあり、安全性には課題が残る。たとえば、・・・
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2012年09月25日(火)
[医薬品] レボカバスチンなど13品目の「使用上の注意」改定 厚労省
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厚生労働省は9月25日に、医薬品の「使用上の注意」の改訂に関する通知を発出した。
医薬品の品質、有効性および安全性に関する情報の収集、調査、検討などを踏まえ、「使用上の注意」の改訂が必要な医薬品と必要措置の周知徹底を図るもの。
今回、改訂が必要とされたのは、(1)ジクロフェナクナトリウム(点眼剤)(p2参照)(2)レボカバスチン塩酸塩(点眼剤)(p3参照)(3)レボカバスチン塩酸塩(点鼻剤)・・・
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2012年09月25日(火)
[医療提供体制] 遺体用いた手術・手技向上のための研修を行う大学を補助
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厚生労働省は9月25日に、平成24年度の「実践的な手術手技向上研修事業」を実施する団体の公募を開始した。
医療安全がこれまで以上に重視される中で、手術・手技を患者に対して行う前に、OJT(on the job training)による臨床研修を積み、模型や動物等で練習することなどが求められている。しかし、高度な手術・手技についてはOJTの機会が少ないなどの理由から、我が国においても「遺体」を使用した手術・手技向上のための研・・・
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2012年09月25日(火)
[医療保険] 鹿児島の台風16号被災者、被保険者証なくとも保険診療受給可
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厚生労働省は9月25日に、「平成24年台風第16号による被災者に係る被保険者証等の提示等」に関する事務連絡を行った。
鹿児島県では、平成24年9月15日からの台風第16号により多くの方が被災された。そこでは、被保険者証を持つ間もなく避難したり、紛失したりした方も少なくない。そこで厚労省は、被保険者証を提示しなくても、「氏名、生年月日、連絡先(電話番号等)、事業所名(被用者保険の被保険者)、住所(国保・後期高・・・
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2012年09月25日(火)
[医師・看護師] 厚労省に「医療分野の雇用の質の改善」検討チームを設置
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小宮山厚生労働大臣は9月25日の閣議後記者会見において、「医療分野の雇用の質の改善に向けたプロジェクトチーム」を設置することを発表した。
病院の勤務医や看護師の過重負担が指摘される中で、部局の縦割りではなく、省をあげて具体策を検討するもの。小宮山大臣は、10月中に初会合を開き、年内には取りまとめを行う考えも提示している(p1参照)。
ただし、賃金増や処遇改善については財源問題もあり簡単に着手でき・・・
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2012年09月24日(月)
[小児医療] 小児難病患者への医療費助成、対象疾患や給付水準の検討開始
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- 小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会(第1回 9/24)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課 カテゴリ: 医療提供体制
難病(特定疾患)対策の見直しに向けて、「難病対策委員会」(厚生科学審議会の下部組織)が中間報告を平成24年8月に行った(p3参照)(p21~p43参照)。そこでは、難病を持つ子ども(小児慢性特定疾患児)への支援や治療のありかたについて引続き検討することが確認されている(p42~p43参照)。
これを受け・・・
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2012年09月24日(月)
[診療報酬] 慢性心不全薬デノパミンの小児適応など認める 厚労省
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厚生労働省は9月24日に、医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて事務連絡を行った。
保険診療上、医薬品を使用するにあたっては、添付文書に記載された効能・効果、用法・用量に従わなければいけない。これに外れた使用は安全性・有効性に問題があるため、「適応外使用」として、原則、保険診療の対象とはならない(p1参照)。
しかし、適応とされていないケースでも、医療現場において「効能・効果がある・・・
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2012年09月24日(月)
[医師] 医師・歯科医師の免許証など資格確認の周知徹底を
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厚生労働省は9月24日に、医師及び歯科医師の資格確認の徹底に関する通知を発出した。
これまで厚労省は、医師・歯科医師の資格確認の徹底等を求める通知を発出していたが、今般、無資格者の医業行為による逮捕事例が判明した。
無資格者による医業・歯科医業は国民の生命・身体に対する脅威となるばかりでなく、国民の医療に対する信頼を失墜させる原因となる。
このことを受け、本通知では、医師・歯科医師の採用時に、免・・・
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2012年09月24日(月)
[看護] 専門看護師等と特定看護師の養成カリキュラム、重複部分は免除も
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厚生労働省は9月24日に、「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」を開催した。
特別の研修を受けた看護師(特定看護師、仮称)が、医師の包括的指示のもとで一定の医療行為(特定行為)を実施できるようにしてはどうかという検討が進んでいる。特定行為(p7~p16参照)と特定看護師の研修カリキュラム(p5~p6参照)については、検討会で意見が固められ、現在パブリックコメントが募集されている。
今・・・
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2012年09月21日(金)
[診療報酬] 褥瘡患者の同一医療機関内での転棟、医療区分の考え方整理
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厚生労働省は9月21日に、疑義解釈資料の送付(その9)に関する事務連絡を行った。
今回は、(1)入院基本料(2)入院基本料等加算(3)特定入院料(4)在宅医療(5)手術―についてQ&Aを掲載している。
(1)の入院基本料では、療養病棟入院基本料における褥瘡と医療区分の考え方を整理している。褥瘡患者については、医療区分を「2」と評価する。ここで、褥瘡を治療すると医療区分が下がってしまうのでは、治療へのインセン・・・
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2012年09月21日(金)
[医療保険] 被保険者証の性別、裏面に「戸籍上は男」との記載など認める
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厚生労働省は9月21日に、被保険者証の性別表記に関する事務連絡を行った。
現在、一般に、被保険者証の表面に「戸籍上(生物学上)の性別」が記載されている。
しかし、性同一性障害の患者から、「被保険者証における性別表記を、戸籍上の性別ではなく、自己意識に合わせてほしい」との陳情等が出されている。
この点、厚労省は、(1)性別に由来する特有の疾患や診療行為がある(2)(1)の診療等についてレセプト審査を・・・
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2012年09月21日(金)
[医事紛争] 医療ADR機関、地域や実施主体によって体制もさまざま
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厚生労働省は9月21日に、医療裁判外紛争解決(ADR)機関連絡調整会議を開催した。
今回は、厚労省当局から、さまざまな医療ADR機関を対象に行ったアンケート結果などが紹介されている。
アンケート調査項目は、(1)申立者の制限(2)事前相談(3)(和解等の)成立手数料(4)実施体制(5)患者側代理人の傾向(6)医療機関側代理人の傾向(7)実績―など(p66~p69参照)。
回答は、医療ADRを行っている弁護士会の紛争・・・
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2012年09月20日(木)
[医療安全] 高血圧薬・アルマールと糖尿病薬・アマリールの誤処方に注意
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厚生労働省は9月20日に、医薬品・医療機器等対策部会を開催した。この日は、医薬品・医療機器等のヒヤリ・ハット事例等収集結果について、厚労省当局から報告を受けるなどした。
まず、医薬品のヒヤリハット事例等収集結果(p5~p84参照)(p85~p119参照)について見てみよう。PMDA(医薬品医療機器総合機構)による、127のヒヤリ・ハット事例に対する「メーカー等の安全対策が必要か否か」の検証結果では、(1)メーカー・・・
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2012年09月19日(水)
[後発品] 適応外処方の取扱いを考慮すれば不当支出と言えないと判断
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政府は9月19日に、「保険薬局で変更調剤した後発医薬品に先発品の効能効果がなく、結果として保険診療の適応外となる場合の取扱いに関する質問」に対する答弁書を公表した。
保険医療機関が後発医薬品に変更可として交付した処方箋について、保険薬局で先発品の効能効果が認められていない後発品に変更調剤された結果、保険診療の適応外となるケースがある。このような場合、社会保険診療報酬支払基金は、当該査定分を医療機関・・・
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2012年09月19日(水)
[診療報酬] 被災地における診療報酬算定特例措置を25年3月31日まで延長
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厚生労働省は9月19日に、中医協総会を開催した。この日は、被災地における特例措置の延長や、入院医療に関する調査項目について了承したほか、最近の医療費の動向について報告をうけた。
東日本大震災の被災地では、医療機関も壊滅的なダメージを受けた。そのため、被災地をはじめとする医療機関について、診療報酬算定上の緩和措置が27項目設けられている(p33~p36参照)。この措置は、被災地以外の医療機関であっても、・・・
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2012年09月18日(火)
[診療報酬] 10月1日から医療機関・薬局でのポイント付与等経済的誘引を禁止
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厚生労働省は、「保険医療機関及び保険医療養担当規則」(いわゆる療担)と、「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」(いわゆる薬担)について、『経済上の利益提供による誘引の禁止』を行う。
一部薬局等では、調剤一部負担に対するポイント付与が行われ、これが「経済上の利益誘導」に当たるのではないかと指摘されていた。中医協でも、この問題が議論され、平成24年10月1日からポイント付与が禁止されることになっていた。・・・
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2012年09月14日(金)
[薬価] 診療報酬上の加算対象となる後発医薬品のリストを厚労省が更新
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厚生労働省は9月14日に、「診療報酬において加算等の算定対象となる後発医薬品(新規収載分)」を発表した。
後発医薬品は先発医薬品よりも価格が低いため、医療費の伸びを適正化するために、厚生労働省は後発医薬品の使用を進めている。具体的には、後発医薬品を多く処方した薬局や医療機関に対する加算などが設けられている。
しかし、後発医薬品の中には、ごくまれだが先発医薬品よりも価格の高いものや、先発医薬品と同・・・
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2012年09月14日(金)
[救急医療] 救命救急センターの充実度、23年度より改善し244病院がA評価
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厚生労働省は9月14日に、「救命救急センターの評価結果(平成24年度)」について発表した。これは、23年度の実績に基づくもの。
救命救急センターは、急性心筋梗塞や脳卒中など、一刻を争う重篤な患者の命を救うために、高度な医療を提供する医療機関で、24年3月31日現在で246施設ある。
当然のことながら救命救急センターでも、医療の質が確保されることが重要である。そこで厚労省は「救急科専門医の数」「診療データ登録・・・
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2012年09月14日(金)
[医薬品等] 臨床研究・治験活性化5か年計画2012のアクションプラン案
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厚生労働省は9月14日に、臨床研究・治験活性化に関する検討会を開催した。この日は臨床研究・治験活性化5か年計画2012のアクションプランの検討などを行った。
検討会では、今年(平成24年)3月に「臨床研究・治験活性化5か年計画2012」をまとめた。その後、新たな「5か年計画2012」の行動計画(アクションプラン)づくりを行うため、(1)「症例集積性向上や手続きの効率化等」を検討する第1グループ(2)「医師等の人材確保・・・
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