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07【参考資料1】2023年度以降の新型コロナワクチンの接種の方針について(令和5年2月8日厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会) (34 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31559.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第45回 3/7)《厚生労働省》
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第31回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会

新型コロナワクチンの二次感染予防効果について

2022(令和4)年3月24日

資料


デルタ株に対して、18歳以上のワクチンを2回接種した発端症例は未接種の発端症例と比較して、その接触者の感染
率比(検査陽性率比)が低く二次感染予防効果が認められたが、その効果は経時的に低下した。
Eyre et al1(NEJM, 2022)

発端症例、接触者のワクチン接種状態と
接触者の感染との関係

研究内容:英国で2021年1月1日ー7月31日にPCR検査結果が登録され
た18歳以上の新型コロナウイルス感染者接触者とその発端症例データを
NHS Test and Trace※1から、新型コロナワクチン接種状態について
National Immunization Management Serviceから抽出した。発端症
例のうちファイザー社またはアストラゼネカ社ワクチンを2回接種した
群と未接種群を比較し、その接触者のアルファ株及びデルタ株の感染率
(検査陽性率)を検討した後ろ向きコホート研究。
結果:146,243名の接触者(発端症例は108,498例)のデータを解析した。
ワクチン2回接種のデルタ株に対する二次感染※2予防効果は以下の通り
報告されている。
 未接種群の接触者と比較したワクチン接種群の接触者の感染率比
‒ ファイザー社ワクチン接種群:
0.50 [95%CI:0.39ー0.65]
‒ アストラゼネカ社ワクチン接種群:0.76 [0.70ー0.82]
 未接種群の接触者と比較したワクチン接種群の接触者の感染率比の
減少割合
‒ ファイザー社ワクチン接種群
• 2回目接種から2週間経過後: 50% [35ー61]
• 2回目接種から12週間経過後: 24% [20ー28]
‒ アストラゼネカ社ワクチン接種群
• 2回目接種から2週間経過後: 24% [18ー30]
• 2回目接種から12週間経過後: 2% [-2ー6]

接触者の感染率比と
発端症例の2回目接種からの経時的推移

※1 NHS Test and TraceはNHSが運営する新型コロナウイルス感染者及び接触者の追跡サービス。検査結果が陽性の場合、接触者に関する情報提供を同サービスから陽性者に依頼し、先に検査結
果が陽性であった者を発端症例、接触者として報告された者を接触者としている。本研究では同じ検査方法を用いた3か所の国立検査機関(Milton Keynes, Alderley Park, Glasgow)で検査された
例を対象。
※2 発端症例が陽性となってから1ー10日後以内の検査陽性を二次感染と定義。
1.
Eyre DW, Taylor D, Purver M, et al. Effect of Covid-19 Vaccination on Transmission of Alpha and Delta Variants. N Engl J Med. 2022;386(8):744-756.

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