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07【参考資料1】2023年度以降の新型コロナワクチンの接種の方針について(令和5年2月8日厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31559.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第45回 3/7)《厚生労働省》
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第51回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
2023(令和5)年1月26日

資料1

オミクロン株対応2価ワクチン(BA.4-5対応型)の追加接種の有効性(免疫原性)
オミクロン株対応2価ワクチン(BA.4-5対応型)の追加接種後の中和抗体価は、オミクロン株(BA.5、BF.7、
BA.2.75.2、BQ.1.1、XBB.1)で上昇したが、BQ.1.1及びXBB.1.1に対する中和抗体価はBA.5に対する中和抗体価より低
いと著者らは述べている。
Jessica Miller et al1( NEJM Correspondence, 2023)
研究内容: 次の3つの集団から血清を採取した:①2021年に従来型ワクチン※1を1回追加接種した者(2021年従来型ワクチン群)、
②2022年に従来型ワクチンを接種した者(2022年従来型ワクチン群)、③2022年にオミクロン株対応2価ワクチン(BA.4-5対応
型)を追加接種した者 (オミクロン株対応2価ワクチン群)。新型コロナウイルス野生株及びオミクロン株(BA.5、BF.7、
BA.2.75.2、BQ.1.1、XBB.1)に対する中和抗体価を測定した。
結果: 2021年従来型ワクチン群16名、 2022年従来型ワクチン群15名、オミクロン株対応2価ワクチン群18名が解析された。2022
年従来型ワクチン群及びオミクロン株対応2価ワクチン接種群の被験者のうち33%に記録されたオミクロン株の感染歴が認められたが、
2022年のオミクロン株の有病率の高さを考えると、ほとんどの被験者に感染歴があったことが疑われた。各群における新型コロナウ
イルス野生株及びオミクロン株に対する幾何平均中和力価は、以下の通りであった。

オミクロン株対応
2021年
2022年
従来型ワクチン群 従来型ワクチン群 2価ワクチン群
野生株

21,507

40,515

BA.5

45,695
887

2,829

3,693

BF.7

595

2,276

2,399

BA.2.75.2

745

883

BQ.1.1

387
261

406

508

XBB.1

105

170

175

(左/B :2021年従来型ワクチン群、
中/C:2022年従来型ワクチン群、
右/D:オミクロン株対応2価ワクチン群)

※1 ファイザー社ワクチン。
1.

Miller J, Hachmann NP. Substantial Neutralization Escape by SARS-CoV-2 Omicron Variants BQ.1.1 and XBB.1 N Engl J Med. 2023 Jan 18.

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