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【参考1】診療の手引き・第8.1版 (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症 COVID-19)診療の手引き・第8.1版」の周知について(10/5付 事務連絡)《厚生労働省》
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 8.1 版 ●3 症例定義・診断・届出

表 3-3

濃厚接触者の定義

「患者(確定例)」の感染可能期間(発症 2 日前~)に接触した者のうち,次の範囲に該当する者である.
・患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内,航空機内等を含む)があった者
・適切な感染防護なしに患者(確定例)を診察,看護もしくは介護していた者
・患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・その他:手で触れることのできる距離(目安として 1m)で,必要な感染予防策なしで,
「患者(確定例)」と 15 分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状
況から患者の感染性を総合的に判断する).
(積極的疫学調査実施要領について . 2021. 1. 8. 改訂)

2. 病原体診断
COVID-19 の検査診断は開発中であり,検査法や適切な検体などの情報は今後も変更される可能

性がある.詳細は『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針』を参照すること
が望ましい.

【検査の種類】
1)核酸検出検査
SARS-CoV-2 に特異的な RNA 遺伝子配列を増幅し,これを検出する検査法である.感度が高い

が,短所として,検査時間が長い(1 〜 5 時間),専用の機器および熟練した人材が必要,高コスト
などがあげられる.

〈リアルタイム PCR〉ウイルスのコピー数の比較や推移が推定できることなどから信頼性が高い.
〈LAMP,TMA 法等の等温核酸増幅法〉簡便な機器のみで実施でき,リアルタイム PCR と比較し
て感度は落ちるものの,反応時間が 35 ~ 50 分程度と短い.反応によって生じる濁度や螢光強度を
測定する機器では,検体種類により偽陽性が生じる可能性がある.

2)抗原検査
・抗原検査(定性法,定量法)は,SARS-CoV-2 の蛋白質を検出する検査法である.

・抗原定性検査は有症状者(発症から9日以内)の確定診断として用いることができる.

・新規薬剤の導入に伴い,重症化リスク因子をもつ患者等での早期診断の重要性が増している.
抗原定性検査は簡便・迅速なポイントオブケア・デバイスとして使用可能であり,積極的な活

用を考慮する.

・抗原定量検査は抗原量を測定でき特異度も高い.無症状者に対する唾液を用いた検査にも使
用できる.

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