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【参考1】診療の手引き・第8.1版 (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症 COVID-19)診療の手引き・第8.1版」の周知について(10/5付 事務連絡)《厚生労働省》
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 8.1 版 ●2 臨床像

3. 胸部画像所見
わが国には,独自に開発された胸部高分解能 CT があり,それを活用した画像所見と病理所

見が対比されてきた歴史がある.また胸部 CT が比較的容易に撮影できることから,胸部画像

のパターン解析がなされてきた.以下に COVID-19 症例の画像所見をパターン化して解説する.
COVID-19 肺炎の画像所見を特発性間質性肺炎の分類を用いて解析すると,重症のものから,

急性間質性肺炎,急性線維素性器質化肺炎,非特異性間質性肺炎,特発性器質化肺炎を示唆す
る画像所見になる.

胸部 CT 検査にて明らかな陰影を認めないにも関わらず,低酸素血症を呈する場合があり,

肺微小血栓がその病態であると考えられる.このような症例では血痰を伴うことが多い.
図 2-4

20 代女性(2020 年 3 月入院:中等症Ⅰ)

米国から帰国後に上気道炎症状が出現,発熱なし.経過観察のみで軽快した.非定型肺炎が最も適切な診断で
あろう.ウイルス性肺炎といっても矛盾はない.陰影の消退が悪ければ,特発性器質化肺炎も鑑別に上がる.

図 2-5

30 代男性(2022 年 2 月入院:中等症Ⅱ→重症)

Day 9

基礎疾患として肥満(BMI 39).新型コロナワクチン未接種.
発症 2 日目に抗原定性検査陽性,発症 9 日目に自宅から救急要請.入院後,デキサメタゾン,レムデシビル,
セフトリアキソン,アジスロマイシンの投与,ネーザルハイフローを開始.翌日,重症対応医療機関に転院.
人工呼吸管理となるが短期間で改善し退院.ゲノム解析で検出ウイルスはオミクロン株と確定.

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