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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27763.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第36回 9/2)《厚生労働省》
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日本におけるオミクロン優位期およびデルタ優位期でのmRNAワクチンの発症予防効果
mRNAワクチンはデルタ優位期に高い発症予防効果を、オミクロン優位期に中程度の発症予防効果を認めた。
追加接種では発症予防効果が高い水準に回復した。
Arashiro et al1(Clinical infectious disesase, 2022)
研究内容:2021年8月1日から2022年3月31日までの期間、国内16医療機
関において、5795人を対象として試験陰性デザインのケースコントロール
研究を実施し、mRNAワクチン※1のワクチン効果(VE※2)(発症予防効果)を検
討した。
結果:
VE, %(95%CI)
・デルタ優位期(ワクチン未接種者と比較して)
1回接種、または2回接種後13日以内
2回接種後14日-3か月
2回接種後3-6か月

デルタ優位期、オミクロン優位期の
ワクチン接種歴とワクチン効果※3

64(52-73)
88(80-92)
86(35-97)

・オミクロン優位期(ワクチン未接種者と比較して) VE, %(95%CI)
29(-32-62)
1回接種、または2回接種後13日以内
55(34-69)
2回接種後14日-3か月
2回接種後3-6か月
54(42-63)
2回接種後6か月以上
52(37-63)
3回接種後14日未満
69(50-81)
3回接種後14日以上
78(67-86)
著者らは、英国や米国よりも高いワクチン効果が認められるのは、社会的・公衆衛生
的措置を積極的には緩和していないこと、人口のほとんどが過去に感染していないこ
となどの影響が考えられる、と報告している。
※1
※2
※3
1.

BNT162b2が55.8%、mRNA-1273が40.4%。
VE=(1-aOR:adjusted odds ratio)×100(%) (aOR: 調整オッズ比)
年齢、性別、併存症、学歴、居住地、職業(医療従事者か否か)、過去のSARS-CoV-2テスト、SARS-CoV-2の既往、濃厚接触の既往、医療施設、暦週、マスク着用、過去2週間のハイリスクな行動で調整。
55
Arashiro T, Motoi S et al. COVID-19 vaccine effectiveness against symptomatic SARS-CoV-2 infection during Delta-dominant and Omicron-dominant periods in Japan: a multi-center prospective case-control study (FASCINATE study).
Clinical Infectious Disease, ciac635, https://doi.org/10.1093/cid/ciac635( ACCEPTED MANUSCRIPT))