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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (48 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27763.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第36回 9/2)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】小児に対する新型コロナワクチンの接種について

(3)小児に対する公的関与の規定の適用

5~11歳の小児(追加接種の場合)に対する公的関与の規定の適用について
足下の新型コロナウイルス感染症のまん延状況や新型コロナワクチンに関するエビデンスの蓄積を踏まえ、5~11歳
の小児(追加接種の場合)への接種勧奨・努力義務の規定の適用をどのように考えるか。

5~11歳の小児(追加接種の場合)
新型コロナウ ・オミクロン株の流行下において、小児の感染者数は増加しており、感染者数に占める小児の割合
イルス感染症
は高い水準にある。新規感染者全体のうち、10代以下の小児が約3割を占めている。
のまん延の状 ・小児の重症例や死亡例の割合は、高齢者等に比べれば低い。一方、感染者数の増加に伴って、重
況(公衆衛生
症者数は増加傾向にある。
の見地)

・入院患者のレジストリによると、オミクロン株流行期に登録された患者は、デルタ株流行期
(2021年8月~12月)と比較して、低年齢で、基礎疾患を持つ方、教育関連施設での接触歴のあ
る方が多かったとの報告がある。また、国内の学会からの報告では、2022年7月以降における小
児の新型コロナウイルス感染症の重症・中等症の年齢別割合では、5~11歳が約3割、5歳未満
が約6割を占め、疾患としては急性脳症やけいれんなど神経合併症の割合が高かった。

予防接種の有
効性及び安全
性に関する情
報その他の情











【免疫原性の評価】
・参照株に対する中和抗体価は、3回目接種後が2回目接種後よりも高く、2回目接種後に対する
3回目接種後のGMRは感染歴のない集団で2.17等と報告。
・オミクロン株(B.1.1.529)に対する中和抗体価を探索的に評価した結果は右下表のとおりで
あり、感染歴のない集団において3回目接種後のGMTは2回目接種後よりも約22倍高かった。
【ワクチンの有効性】
・米国の報告によると、オミクロン株流行下において、5~15歳の小児への初回接種による発
症予防効果は時間経過とともに逓減する一方、12~15歳への追加接種により、接種後2-6.5
週経過後の発症予防効果が回復することが報告されている。
・薬事審査において、接種により局所及び全身反応が認められたものの、ほとんどが軽度又は
中等度であり回復性が認められていること、その他の有害事象の発現割合は低くほとんどは
軽度又は中等度であること等を確認している。
・海外においても、追加接種による局所及び全身反応の頻度は、2回目接種と比較して有意な
差がなかったと報告されている。
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