令和２年度診療報酬改定 Ⅱ－７－１ 緩和ケアを含む質の高いがん医療の評価 －③

緩和ケア病棟と地域との連携の推進
 患者や家族の意向に沿いつつ、地域との連携を推進する観点から、緩和ケア病棟入院料１につ
いて、平均在院日数に係る要件を削除するとともに、他病棟、外来又は在宅における緩和ケア診
療に係る項目の届出を要件とする。
現行
【緩和ケア病棟入院料１】
[施設基準（概要）]
○ 以下のア及びイを満たしていること又はウを満たしていること。
ア 直近１年間の当該病棟における入院日数の平均が30日未満。
⇒ 削除
イ 当該病棟の入院患者について、入院の待機に係る期間の平均
が14日未満であること。
緩和ケアを担当する医師等
患者が当該病棟に
から説明を受け、患者等が －
≦平均14日
入院した日
入院の意思表示を行った日

ウ 直近１年間において、退院患者のうち、他の保険医療機関に転
院した患者等以外の患者が15％以上であること。
15％以上

(イ) 他の保険医療機関※１に転院した患者
(ロ) 同一の保険医療機関の当該入院料にかかる病棟
以外の病棟※２への転棟患者
(ハ) 死亡退院の患者
※１ 療養病棟入院基本料、有床診療所入院基本料及び有床診療所療養病床入院
基本料を算定する病棟及び病室を除く。
※２ 療養病棟入院基本料を算定する病棟を除く。

改定後
【緩和ケア病棟入院料１】
［施設基準（概要）］
○ 次のいずれかに係る届出を行っていること。
① 緩和ケア診療加算※１
② 外来緩和ケア管理料※１
③ 在宅がん医療総合診療料※２
※１ 悪性腫瘍等で身体症状等を持つ入院患者又は外来患者について、緩和ケアチームに
よる診療が行われた場合に算定する。
※２ 在宅での療養を行っている通院が困難な悪性腫瘍の患者に、往診及び訪問看護により
24時間対応できる体制を確保し、総合的な医療を提供した場合に算定する。

○ 以下のア又はイを満たしていること。
ア 当該病棟の入院患者について、入院の待機に係る期間の平均
が14日未満であること。（変更なし）
イ 直近１年間において、退院患者のうち、他の保険医療機関に転
院した患者等以外の患者が15％以上であること。（変更なし）

他病棟

在宅

外来

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