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資料2-4 本委員会として指定難病の診断基準等のアップデートを検討する疾病(個票、パブリックコメント等を受けて変更等を予定しないもの) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75704.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会 指定難病検討委員会(第68回 9/1)《厚生労働省》
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172 低ホスファターゼ症
○ 概要
1.概要
低ホスファターゼ症は、骨の低石灰化、くる病様変化、骨変形などを認め、血清アルカリホスファター
ゼ(ALP)値の低下を特徴とする骨系統疾患である。乳歯早期脱落などの歯科症状やけいれん、筋力
低下などを認める場合もある。ALP の活性低下にともない石灰化阻害物質であるピロリン酸が蓄積し、
局所のリン濃度が低下することにより、骨石灰化障害が引き起こされる。ALP の基質であるホスホエタ
ノールアミン、ピロリン酸、ピリドキサール5’-リン酸の上昇がみられる。常染色体潜性遺伝性を示す場
合が多いが、軽症例の中には常染色体顕性遺伝性を示す家系も存在する。
2.原因
組織非特異型アルカリホスファターゼ(TNSALP)をコードする ALPL 遺伝子の機能喪失によるとされ
ている。
3.症状
骨のくる病様変化、低石灰化、骨変形、四肢短縮、頭囲の相対的拡大、狭胸郭、けいれん、高カル
シウム血症、多尿、腎尿路結石、体重増加不良、頭蓋縫合の早期癒合、乳歯の早期喪失、病的骨折、
骨痛等を認める。
4.治療法
生命予後不良な重症例に対してアルカリホスファターゼ酵素補充薬の投与が行われる。軽症例に対
する酵素補充療法の有効性は確立していないが、骨症状や筋力低下など本疾患に基づく症状が存在
する場合には改善が期待できる。歯科的管理や合併症に対する外科的治療が必要になる場合もある。
重症例におけるけいれんはビタミン B6 依存性である可能性が高いので、まず B6 の投与を試みる。乳
児型ではしばしば高カルシウム血症を認め、これに対し低カルシウムミルクの使用などのカルシウム
摂取制限が行われるが、骨症状を悪化させる可能性があるため、酵素補充療法を併用する。
5.予後
予後は病型により異なる。酵素補充療法が行われなければ周産期重症型はほぼ全例、乳児型は約
半数が早期に死亡する。成人型などの軽症型の生命予後は良好であるが、身体機能や生活の質に影
響する合併症は起こり得る。

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