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資料2-4 本委員会として指定難病の診断基準等のアップデートを検討する疾病(個票、パブリックコメント等を受けて変更等を予定しないもの) (1 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75704.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 疾病対策部会 指定難病検討委員会(第68回 9/1)《厚生労働省》 |
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34 神経線維腫症
○ 概要
1.概要
神経線維腫症1型(neurofibromatosis type1:NF1、レックリングハウゼン病)は、カフェオレ斑と神経線維
腫を主徴とし、骨、眼、神経系、(副腎、消化管)などに多彩な症候を呈する母斑症であり、常染色体性の顕
性遺伝疾患である。
神経線維腫症2型(neurofibromatosis type2:NF2)は、両側性に発生する聴神経鞘腫(前庭神経鞘腫)を
主徴とし、その他の神経系腫瘍(脳及び脊髄神経鞘腫、髄膜腫、脊髄上衣腫)や皮膚病変(皮下や皮内の
末梢神経鞘腫、色素斑)、眼病変(若年性白内障)を呈する常染色体性の顕性遺伝疾患である。
2.原因
神経線維腫症1型の原因遺伝子は 17 番染色体長腕(17q11.2)に位置し、その遺伝子産物はニューロフ
ィブロミン(neurofibromin)と呼ばれ、Ras 蛋白の機能を制御して細胞増殖や細胞死を抑制することにより、
腫瘍の発生と増殖を抑制すると考えられている。NF1 遺伝子に変異(病的バリアント)を来した神経線維腫
症1型では、RAS の恒常的な活性化のため、RAS/MAPK 経路の活性化と PI3K/AKT 経路の活性化を生じ、
神経線維腫をはじめとし、多種の病変を生じると推測されている。しかし、詳しい機構については不明な点
も多い。
神経線維腫症2型の責任遺伝子は第 22 染色体長腕 22q12 に存在し、この遺伝子が作り出す蛋白質は
merlin(又は schwannomin)と名付けられている。merlin は腫瘍抑制因子として働くと考えられている。神経
線維腫症2型では、merlin の遺伝子に異常が生じ、正常な merlin ができないために発症する。同様に、神
経線維腫症2型以外の一般の神経鞘腫・髄膜腫・脊髄上衣腫などでも merlin の遺伝子に異常が見つかっ
ている。
3.症状
1)神経線維腫症1型は、以下の症状を特徴とする。
・カフェオレ斑-扁平で盛り上がりのない斑であり、色は淡いミルクコーヒー色から濃い褐色に至るまで
様々で、色素斑内に色の濃淡はみられない。形は長円形のものが多く、丸みを帯びた
滑らかな輪郭を呈している。小児では径 0.5cm 以上、成人では径 1.5cm 以上を基準と
する。
・神経線維腫-皮膚の神経線維腫は思春期頃より全身に多発する。この他、皮下から深部に叢状神経
線 維 腫 ( plexiform neurofibroma ) < 末 梢 神 経 内 の 神 経 線 維 腫 ( nodular plexiform
neurofibroma)、びまん性の神経線維腫(diffuse plexiform neurofibroma)>がみられるこ
ともある。悪性末梢神経鞘腫瘍は末梢神経から発生する肉腫で患者の 10%程度に生
じる。
・その他の症候:
皮膚病変-雀卵斑様色素斑、大型の褐色斑、貧血母斑、若年性黄色肉芽腫、有毛性褐青色斑など。
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○ 概要
1.概要
神経線維腫症1型(neurofibromatosis type1:NF1、レックリングハウゼン病)は、カフェオレ斑と神経線維
腫を主徴とし、骨、眼、神経系、(副腎、消化管)などに多彩な症候を呈する母斑症であり、常染色体性の顕
性遺伝疾患である。
神経線維腫症2型(neurofibromatosis type2:NF2)は、両側性に発生する聴神経鞘腫(前庭神経鞘腫)を
主徴とし、その他の神経系腫瘍(脳及び脊髄神経鞘腫、髄膜腫、脊髄上衣腫)や皮膚病変(皮下や皮内の
末梢神経鞘腫、色素斑)、眼病変(若年性白内障)を呈する常染色体性の顕性遺伝疾患である。
2.原因
神経線維腫症1型の原因遺伝子は 17 番染色体長腕(17q11.2)に位置し、その遺伝子産物はニューロフ
ィブロミン(neurofibromin)と呼ばれ、Ras 蛋白の機能を制御して細胞増殖や細胞死を抑制することにより、
腫瘍の発生と増殖を抑制すると考えられている。NF1 遺伝子に変異(病的バリアント)を来した神経線維腫
症1型では、RAS の恒常的な活性化のため、RAS/MAPK 経路の活性化と PI3K/AKT 経路の活性化を生じ、
神経線維腫をはじめとし、多種の病変を生じると推測されている。しかし、詳しい機構については不明な点
も多い。
神経線維腫症2型の責任遺伝子は第 22 染色体長腕 22q12 に存在し、この遺伝子が作り出す蛋白質は
merlin(又は schwannomin)と名付けられている。merlin は腫瘍抑制因子として働くと考えられている。神経
線維腫症2型では、merlin の遺伝子に異常が生じ、正常な merlin ができないために発症する。同様に、神
経線維腫症2型以外の一般の神経鞘腫・髄膜腫・脊髄上衣腫などでも merlin の遺伝子に異常が見つかっ
ている。
3.症状
1)神経線維腫症1型は、以下の症状を特徴とする。
・カフェオレ斑-扁平で盛り上がりのない斑であり、色は淡いミルクコーヒー色から濃い褐色に至るまで
様々で、色素斑内に色の濃淡はみられない。形は長円形のものが多く、丸みを帯びた
滑らかな輪郭を呈している。小児では径 0.5cm 以上、成人では径 1.5cm 以上を基準と
する。
・神経線維腫-皮膚の神経線維腫は思春期頃より全身に多発する。この他、皮下から深部に叢状神経
線 維 腫 ( plexiform neurofibroma ) < 末 梢 神 経 内 の 神 経 線 維 腫 ( nodular plexiform
neurofibroma)、びまん性の神経線維腫(diffuse plexiform neurofibroma)>がみられるこ
ともある。悪性末梢神経鞘腫瘍は末梢神経から発生する肉腫で患者の 10%程度に生
じる。
・その他の症候:
皮膚病変-雀卵斑様色素斑、大型の褐色斑、貧血母斑、若年性黄色肉芽腫、有毛性褐青色斑など。
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