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海外調査報告(EU、ドイツ) (5 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20260417zaiseia.html |
| 出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度分科会(4/17)《財務省》 |
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財政ルールの考え方と実効性の確保
○ EUは条約において、財政規律の基本原則(財政収支対GDP比▲3%以内、債務残高対GDP比60%以下)を規定。債務残
高を安定・減少させるために、フロー・ストック両面から規律することが重要と考えられている。
○ 各国が財政等に関する計画(中期財政構造計画※)を策定する際には、成長率等について慎重な前提を置くことが求められ、そ
の前提を含めて、欧州委員会が審査。
※中期財政構造計画(national medium-term fiscal-structural plan)とは、加盟国の財政、改革及び投資に関するコミットメントを記載した文書。各国の通常の立法府の
任期の長さに応じて、4年又は5年の期間を原則としている。
中期財政構造計画の策定ガイダンス
GDP成長率、インフレ率、金利を含むマクロ経済の前提条件は慎重である
べき(should be prudent)。実質・名目GDP成長率は、財政調整と経
済成長との相互作用及び生産ギャップの解消を反映すべき。欧州委員会の
参照経路で使用された前提条件から逸脱する場合は、証拠又は確固たる説
明を提供する必要がある。特に、加盟国が金利やインフレの前提条件を設定
する際に、より新しい、又はそれ以外の異なるデータを使用する場合は、計画
内の全ての変数において一貫性を持たせる必要がある。
ドイツの中期財政構造計画
オランダの中期財政構造計画
関係者のコメント
財政ルールの考え方
•
フロー目標だけだと、プロシクリカルになってしまい、リスクであると考える。
好景気だからといって支出を増やすのではなく、債務残高が減少する
ように、フロー・ストック両方大事だと考えている。(ECFIN担当者)
•
債務ルールだけではなく、フロールールとの組み合わせが有効だと考え
ている。債務は不景気時には上昇してしまう可能性があるが、支出サイ
ドに何の制約もなければ、ルールが意味をなさなくなるからである。加えて、
政府がこれらを順守する精神を持っていることも重要。(EFB担当者)
•
財政ルールを緩和するのであれば、それに伴うコストや影響、アウトカムに
ついて透明性を高めることが重要。(ECFIN担当者)
実効性の確保
•
•
財政ルールの実効性は、各国が純支出経路(後述)に沿っているか
どうかだけでなく、中期的なGDP成長に係る想定がどの程度現実的
かという点に依拠する部分も大きい。 (EFB担当者)
EUは過去、債務残高の水準に対してのリスクを過小評価していた。財
政ルールが守られないと市場は反応し、それに対するコストも予想以上
に高くなる。(ECFIN担当者)
(出所)欧州委員会HP、Code of Conduct adopted by the EFC、 Assessing the Debt Sustainability Analysis Methodology in the EU’s New Economic Governance Framework, Guidance to Member
States on the Information Requirements for the Medium-Term Fiscal-Structural Plans and for the Annual Progress Reports
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○ EUは条約において、財政規律の基本原則(財政収支対GDP比▲3%以内、債務残高対GDP比60%以下)を規定。債務残
高を安定・減少させるために、フロー・ストック両面から規律することが重要と考えられている。
○ 各国が財政等に関する計画(中期財政構造計画※)を策定する際には、成長率等について慎重な前提を置くことが求められ、そ
の前提を含めて、欧州委員会が審査。
※中期財政構造計画(national medium-term fiscal-structural plan)とは、加盟国の財政、改革及び投資に関するコミットメントを記載した文書。各国の通常の立法府の
任期の長さに応じて、4年又は5年の期間を原則としている。
中期財政構造計画の策定ガイダンス
GDP成長率、インフレ率、金利を含むマクロ経済の前提条件は慎重である
べき(should be prudent)。実質・名目GDP成長率は、財政調整と経
済成長との相互作用及び生産ギャップの解消を反映すべき。欧州委員会の
参照経路で使用された前提条件から逸脱する場合は、証拠又は確固たる説
明を提供する必要がある。特に、加盟国が金利やインフレの前提条件を設定
する際に、より新しい、又はそれ以外の異なるデータを使用する場合は、計画
内の全ての変数において一貫性を持たせる必要がある。
ドイツの中期財政構造計画
オランダの中期財政構造計画
関係者のコメント
財政ルールの考え方
•
フロー目標だけだと、プロシクリカルになってしまい、リスクであると考える。
好景気だからといって支出を増やすのではなく、債務残高が減少する
ように、フロー・ストック両方大事だと考えている。(ECFIN担当者)
•
債務ルールだけではなく、フロールールとの組み合わせが有効だと考え
ている。債務は不景気時には上昇してしまう可能性があるが、支出サイ
ドに何の制約もなければ、ルールが意味をなさなくなるからである。加えて、
政府がこれらを順守する精神を持っていることも重要。(EFB担当者)
•
財政ルールを緩和するのであれば、それに伴うコストや影響、アウトカムに
ついて透明性を高めることが重要。(ECFIN担当者)
実効性の確保
•
•
財政ルールの実効性は、各国が純支出経路(後述)に沿っているか
どうかだけでなく、中期的なGDP成長に係る想定がどの程度現実的
かという点に依拠する部分も大きい。 (EFB担当者)
EUは過去、債務残高の水準に対してのリスクを過小評価していた。財
政ルールが守られないと市場は反応し、それに対するコストも予想以上
に高くなる。(ECFIN担当者)
(出所)欧州委員会HP、Code of Conduct adopted by the EFC、 Assessing the Debt Sustainability Analysis Methodology in the EU’s New Economic Governance Framework, Guidance to Member
States on the Information Requirements for the Medium-Term Fiscal-Structural Plans and for the Annual Progress Reports
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