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6 先進医療技術の科学的評価等について(参考資料6-3)[827KB] (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00111.html
出典情報 先進医療会議(第149回 12/4)《厚生労働省》
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告示
番号

先進医療技術名

19 子宮内細菌叢検査1

20

強拡大顕微鏡を用いた形態
学的精子選択術

適応症

慢性子宮内膜炎が疑われるもの

技術の概要

適応年月日

検査は外来検査である。子宮体部がん検診のように子宮内から内膜を吸引して提出す
る。検査のタイミングとしては、受精卵が着床する時期の細菌叢を調べることを目的として
いるため、月経周期の15−25 日頃の黄体ホルモン作用後を推奨している。また、十分な
検体量が得られるよう、内膜の厚さは7mm 以上が望ましい。
このような点に注意して行うため手技としては以下の方法で行う。
①経腟超音波にて子宮内膜厚を測定し、子宮の方向性を確認する。
②腟鏡診を腟に挿入し、腟内細菌の混入を防ぐため、腟内を生理食塩水を用いて洗浄す
令4.4.1
る。
③吸引式子宮内膜組織採取器を用いて、子宮内膜を含む子宮内腔液を採取する。
④採取した検体を検査試薬に注入し、10℃以下で4時間以上保存する。
⑤検体をクール便で検査会社に発送。
⑥検体到着後はDNA 抽出を行い、次世代シークエンサー(new generation sequencer:
NGS)を用いて、子宮内腔液に含まれる細菌の16S リボソーム RNA 解析を行うことで、
Lactobacillus 属の占める割合及び、その他細菌叢の分布を明らかにする。

・対象:本研究の対象は、
1) 1回以上の体外授精を実施しても受精卵や移植可能胚を得られず
2) 下記の性状不良精液(精子)所見のうち、2つ以上を満たしており、顕微授精の実
施が必要と判断された患者さまを対象にしています。
A) 精子濃度:1mLあたりの精子数3000万未満
B) 運動率:40%未満
C) クルーガーテスト:正常形態精子率 3%未満
D) 精子DNA断片化:30%以上
本研究の概要や計画を説明し、同意を得られた後、コンピューターで発生・作成した
不妊症(卵管性不妊、男性不妊、 乱数表に従い、無作為に300例ずつをIMSI群と従来法(ICSI)群に振り分け、研究対象
令4.4.1
機能性不妊又は一般不妊治療が とする。
無効であるものに限る。)
・精子の選別:最大倍率6000倍の顕微鏡下に精子を観察し、頭部内における空胞等の異
常構造の有無を確認する。異常構造を認めない形態良好精子のみをガラスピペットに吸
引して回収する。
・強拡大顕微鏡により選別した形態良好精子を用いる顕微授精(IMSI):上記の様にし
て回収した形態良好精子を、卵細胞質内に直接、注入する。
・受精卵の培養:IMSI後、精子を注入した卵を培養液内にて培養する。注入の翌日に雌
雄両前核の存在を確認し、受精卵とする。注入から5日間、着床直前の段階である胚盤
胞期胚まで培養する。
・胚移植:胚盤胞期に達した胚を新鮮胚移植または凍結融解胚移植で子宮内に移植す
る。

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