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6 先進医療技術の科学的評価等について(参考資料6-3)[827KB] (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00111.html
出典情報 先進医療会議(第149回 12/4)《厚生労働省》
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告示
番号

先進医療技術名

28 腹腔鏡下卵巣悪性腫瘍手術

適応症

技術の概要

手術の概要は従来行われて来た腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術全摘術のステップで行う。
① 付属器の摘出
② 子宮の摘出
③ 必要に応じて腹腔鏡下に骨盤リンパ節の郭清および傍大動脈リンパ節の郭清
④ 大網の切除
卵巣がん、卵管がん、腹膜がん又 ⑤ 必要な症例には近接臓器合併切除
は境界悪性卵巣腫瘍(摘出が可 (②③④⑤は症例に応じて行う)
(すでに付属器切除がされている場合、①は省略される)
能なものに限る。)
主要評価項目;手術日から 30 日以内の医療介入を必要とする周術期合併症(腸閉塞、
感染、臓器損傷等)の発生
副次評価項目;手術時間、術中出血量、輸血率、術中合併症の有無、術後合併症の有
無、術後 QOL の評価
これらを検証し、腹腔鏡手術の安全性、有効性が開腹手術と同等であることを比較証明
する。

適応年月日

令7.3.1

不育症は不妊症と異なり、妊娠はできるが流産や死産を繰り返し、生児を産むことができ
ない病気である。日本では、不育症患者が推計140万人いると考えられており、少子高齢
化が進む日本において克服すべき重要課題である。しかし、不育症患者の半数以上は原
因が不明で、治療法がわからないことが多いのが現状である。
先行研究において、脳梗塞のような重要な臓器の血管に血の塊が詰まり生命を脅かす血
栓症や、流産、妊婦の生命を脅かす妊娠高血圧症候群などの病気を引き起こす抗リン脂
質抗体症候群の原因となる全く新しい自己抗体(抗β2グリコプロテインIネオセルフ抗体)
が発見された。
不育症と抗β2グリコプロテインIネオセルフ抗体の関係については、2019~2021年度の
不育症(流産(化学流産以外のも 日本医療研究開発機構(AMED)成育疾患克服等総合研究事業「不育症、産科異常に関
抗ネオセルフβ2グリコプロテイ のに限る。)の既往歴(二回以上 わるネオ・セルフ抗体の研究開発」において、臨床研究が行われた。この臨床研究におい
29
令7.6.1
のものに限る。)を有するものに限 て、不育症の女性227人について抗β2グリコプロテインIネオセルフ抗体を測定した結果、
ンⅠ複合体抗体検査
る。)
52人(23%)の患者で陽性となった。不育症における抗β2グリコプロテインIネオセルフ抗
体陽性の頻度は、不育症の原因を調べた他の検査(子宮形態異常、甲状腺機能異常、
カップルいずれかの染色体異常など)の中で最も高く、抗β2グリコプロテインIネオセルフ
抗体が不育症を起こす重要な原因になっている可能性が示唆された。また、この227人の
不育症患者のうち、既存の不育症検査では原因が判明しなかった患者は121人おり、この
うち24人(20%)が抗β2グリコプロテインIネオセルフ抗体のみが陽性となった。
今回、抗β2グリコプロテインIネオセルフ抗体の保険収載を目指して、抗β2グリコプロテイ
ンIネオセルフ抗体の有効性を示すことを目的とした多機関共同臨床研究を、先進医療制
度(先進医療A)として実施することとした。

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