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2025年度 病院の人材確保に関する調査について (6 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r7/
出典情報 2025年度 病院の人材確保に関する調査について(10/15)《福祉医療機構》
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2025-005

前節と同様、募集する際に使用した媒体・経

には多くのコストと労力がかかっており、とく

路を確認すると、
「ハローワーク」が 89.0%とも

に近年では採用コストの高騰が病院の経営を悪

っとも多く、
「病院ホームページ」が 84.0%、
「人

化させる一因となっている。そのようななかで、

材紹介会社」が 82.9%で続いた(図表 10)
。図

たとえ職員を採用できたとしても、早期に離職

表にはないが、採用に結び付く効果が高かった

してしまっては元も子もない。病院ホームペー

媒体・経路を確認すると、常勤医師・非常勤医師

ジを通して、理念や求める人物像、働き方など

と同様、
「人材紹介会社」がもっとも高く、
「ハロ

を求職者に対して周知することで、採用後のミ

ーワーク」

「病院ホームページ」の順となった。

スマッチによる早期離職を防ぎ、定着率の向上

(図表 10)医師以外(正規職員)を募集す
る際に使用した媒体・経路

につながる可能性があるだろう。
なお、本調査では、採用活動についての工夫・
改善点を聞いており、参考として回答の一部を

(複数回答|n=426)
ハローワーク

89.0%

病院ホームページ

84.0%

人材紹介会社

82.9%

ご紹介したい。
採用活動についての工夫・改善点 ※一部抜粋
・スピード感を持ち、求職者を待たせないことを意識している
・転職市場の最新情報を常に把握できるように力を入れている
・病院単体ではなく、法人全体で介護施設職員も含む全職種の
採用活動を行っている
・紹介会社からの採用については病棟の正看護師のみとし、そ
れ以外はハローワークを中心に採用している
・人材紹介会社の利用は小さい病院には大きな負担となるた
め、できるだけ紹介手数料がかからない、または安い方法で
採用活動を行うようにしている
・看護師、准看護師、看護助手は、紹介会社しか応募がない
・採用に特化した自社のホームページを作成し、求職者が応募
しやすいように情報を公開している
・動画を交えた病院の紹介や先輩職員の声など、ホームページ
の掲載内容が充実するように心がけている
・ホームページの求人には、求職者が聞きたいことを Q&A で
表示し、業務や入職後の働く環境がイメージしやすいように
している
・仕事内容や職場の雰囲気が把握できるよう、SNS 等を活用し
た情報発信を積極的に取り組んでいる
・奨学金制度を活用した新卒看護師の採用
・職員紹介は本人に入職祝い金を紹介者にもその半分を進呈す
る制度を作っており、成果が顕著である
・職員からの紹介がもっとも確実で信頼できる方法と考えてい
るため、紹介料の額を時期により変更する等の方法を用いな
がら周知に努めている
・既存職員の離職を防止するため、福利厚生を充実させる
・賃金以外で年間休日の多さや子育て世代にやさしい職場な
ど、環境を中心に PR している
・新卒の採用は非常に厳しいため、中途採用がほとんどとなっ
ている
・外国人材の採用
・インターンシップや事前の見学等病院の紹介、周知に力を入
れている
・人柄を重視しており、インターンシップや見学などは一人複
数回を勧めている
・即戦力となりうる経験者を主に採用しているが、経験者であ
れば年齢はあまり考慮しない方針である

65.3%

職員からの紹介
学校訪問(就職課等への働きか
学校訪問(就職課等への働きかけ)
け)

35.7%

ナースセンター

32.9%

学校訪問(説明会等への参加)

31.5%

合同説明会への参加

31.0%

資格取得のための実習受入れ

24.4%

転職サイト

22.8%

新卒者採用サイト

19.5%

求人情報誌

16.2%

インターンシップ

13.8%

教員やOBを通じた推薦・仲介

12.0%

病院入口等の掲示板

9.9%

新聞折り込み広告

9.4%

SNS

9.2%

アルバイト求人サイト

8.7%

ダイレクトリクルーティング

4.7%

その他

2.6%

なかでも、病院ホームページは、求職者が自
院の情報を得て、応募を検討するための重要な
判断材料となる。当然のことながら、職員採用

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