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【資料2】第9回検討会における主な御意見について (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64009.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第10回 9/29)《厚生労働省》
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第9回検討会における主な御意見(情報通信機器を用いた診療)


医学的な有効性・必要性・安全性が最優先されるべきであり、これらが担保されたものは推進すべきだが、利便性や効率性のみを重
視した安易な拡大をすべきでない。日本では精神科領域におけるオンライン診療は、特に初診についてはまだ少数な検討しかなされて
おらず、まだ一般化するだけのエビデンスはない。最近では、精神科領域において初診から診断書を書くことを売りとしているような
医療機関も散見される。したがって、引き続き十分な調査・分析を行い、検証を重ねながら今後の対応を丁寧に検討していくことが必
要ではないか。実態を把握するに当たっては、実際にオンライン診療を行っている医療機関へヒアリングを行い、課題を抽出すること
が有用ではないか。



オンライン診療で、急変が起こったときに地元の医療機関が対応しないということにならないように、地域の医療機関と連携するよ
うな計画をオンライン診療には義務づけていくようなところがあってもよいのではないか。早く診られるというところとしっかり診る
ところを選別していくことが大事ではないか。



不適切事例があると非常に問題となるので、質を担保するような監督機能をきちんと持った方がよいのでないか。



必要性・有効性・安全性を踏まえた利用が原則だが、僻地の方、体の病気で歩けない方、産後間もない方には必要ではないか。既に
しっかり信頼関係が構築されている患者との間においては、対面とオンラインを組み合わせて治療を続けることは可能。熱があるとき
などに緊急的にオンラインに切り替えるということがあってもよいのではないか。



オンライン診療の安全性を検証するに当たっては、精神科医療一般等の問題とオンライン診療特有の問題とを切り分けた上で、オン
ライン診療特有の問題という観点から検討されるべき。例えば、初診で診断書を出す医療機関の存在が指摘されているが、対面でも初
診から診断書を出しており、オンライン診療特有の問題という観点から安全性を懸念する材料とはなり得ないのではないか。また、居
住地域の医師との連携不足の可能性を憂慮する意見について、オンライン診療特有の問題ではないのではないか。措置入院も、居住地
の精神科病院というよりは、通報した警察の所轄管内の精神科病院で入院するので、同様の問題が指摘されるべきではないか。オンラ
イン診療の検討に当たっては、患者目線の必要性や課題を明らかにしつつ検討される必要がある。

○ 地域によっては初診待機が4か月を超えるところがある。地域ごとの資源が異なるため、各地域の努力に委ねることで解決をしよう
とするのは困難であることが予想される。そのため、地域格差を是正する観点からも、オンライン診療を初診から使えるようにするこ
とが必要であると考える。

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