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資料1 高額療養費制度について (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63522.html
出典情報 高額療養費制度の在り方に関する専門委員会(第4回 9/16)《厚生労働省》
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全世代型社会保障の基本理念①(全世代型社会保障構築会議報告書 令和4年12月16日)
2.全世代型社会保障の理念


日本の社会保障は、戦後 70 年以上の歴史の中で、国民生活の安定や経済社会の発展に大きく貢献してきた。一方で、こ
れまで、時々の情勢に応じて制度改正を重ねてきた結果として、各制度は複雑化・専門特化し、制度ごとの縦割りや制度間
の不整合といった問題も指摘されている状況にある。



こうした中で、社会保障の全体像をいま一度俯瞰し、その再構築を図ることが、「全世代型社会保障」に求められている
ことである。その基本理念は、・・・以下の5点に集約することができる。これらの基本理念に基づいた社会保障の構築は、
国民一人ひとりが、互いにリスクに備え合い、社会に参加する個人として、それぞれの生き方を自ら選択することができ、
その生き方が尊重される社会を創る上での不可欠な条件と言える。

◆「将来世代」の安心を保障する

「全世代型社会保障」とは、全ての世代にとって安心できる社会保障である。この「全世代」は、若年期、壮中年期及び
高齢期はもとより、これから生まれる「将来世代」も含むものとして考える必要がある。
将来にわたって社会保障制度を持続させ、将来世代が安心して暮らしていけるようにするためには、負担を将来世代へ先
送りせず、同時に、社会保障給付の不断の見直しを図る必要がある。そして、社会保障を含む経済社会の「支え手」を増や
しながら、今の世代で制度を支えていくことを基本理念に置かなければならない。このことは、現在の現役世代の安心を確
保することにもつながるものである。
◆ 能力に応じて、全世代が支え合う
「全世代型社会保障」は、年齢に関わりなく、全ての国民が、その能力に応じて負担し、支え合うことによって、それぞれ
の人生のステージに応じて、必要な保障がバランスよく提供されることを目指すものである。
超高齢社会にあっては、社会保障は世代を超えた全ての人々が連帯し、困難を分かち合い、未来の社会に向けて協力し合
うためにあるという認識を、世代間対立に陥ることなく、全ての世代にわたって広く共有していかなければならない。すな
わち、「全世代型社会保障」の要諦は、「社会保障を支えるのは若い世代であり、高齢者は支えられる世代である」という
固定観念を払しょくし、「全世代で社会保障を支え、また社会保障は全世代を支える」ということにある。

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