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資料3 藤田医科大学総合アレルギーセンターにおける治療と仕事の両立支援の取り組みと課題 (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62784.html |
出典情報 | アレルギー疾患対策推進協議会(第19回 9/3)《厚生労働省》 |
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【皮膚科専門医の視点から】
アトピー性皮膚炎(+食物アレルギー等々)、アレルギー疾患があることに
より、就学や就労がうまくいかない患者さんは少なくない。
・(中学生女子)小学校5年湿疹が悪化しはじめ、中学になり、湿疹もひどくなり、学校に通学しに
くくなった後、勉強が追い付かなくなり、さらに学校にいけなくなった。
(アトピー性皮膚炎はやはり心身医学的な疾患)
→皮疹が重症ではなくても、このような患者さんは多いです。
アレルギー児の不登校は親の離職に繋がることがあります。
・(20歳代男子大学中退)もともとアトピー性皮膚炎は中等症、白内障手術は受けている。 大学
は入学できたが生活リズムが乱れ皮疹も悪化し大学中退。 全身治療による治療を行い、皮疹は
落ち着いたが就職がなかなか見つからない。
→就業意欲はあるが就業先が見つからない(非正規雇用)
・(20歳代男性)アトピー性皮膚炎中等症~重症。高校卒業後は自宅で過ごしている。
全身治療により皮疹は落ち着いたが、昼夜逆転の生活は変えられず。
親も積極的に就業を勧めていない。
→親と子で就業はあきらめている。
=相談できる部署が身近にあることが、患者と家族を救う=
◆ これらの事例は、皮疹の重症度よりも不登校や中退、就労機会の喪失など生活や社会参加
に深刻な困難をきたしている実態を示している。
◆ 小児期から青年期に切れ目のない支援と環境整備を行うことは不可欠であり、
その中心となる両立支援コーディネーターの全国的整備は、教育と就労の機会を守る社会
的責務である。
アトピー性皮膚炎(+食物アレルギー等々)、アレルギー疾患があることに
より、就学や就労がうまくいかない患者さんは少なくない。
・(中学生女子)小学校5年湿疹が悪化しはじめ、中学になり、湿疹もひどくなり、学校に通学しに
くくなった後、勉強が追い付かなくなり、さらに学校にいけなくなった。
(アトピー性皮膚炎はやはり心身医学的な疾患)
→皮疹が重症ではなくても、このような患者さんは多いです。
アレルギー児の不登校は親の離職に繋がることがあります。
・(20歳代男子大学中退)もともとアトピー性皮膚炎は中等症、白内障手術は受けている。 大学
は入学できたが生活リズムが乱れ皮疹も悪化し大学中退。 全身治療による治療を行い、皮疹は
落ち着いたが就職がなかなか見つからない。
→就業意欲はあるが就業先が見つからない(非正規雇用)
・(20歳代男性)アトピー性皮膚炎中等症~重症。高校卒業後は自宅で過ごしている。
全身治療により皮疹は落ち着いたが、昼夜逆転の生活は変えられず。
親も積極的に就業を勧めていない。
→親と子で就業はあきらめている。
=相談できる部署が身近にあることが、患者と家族を救う=
◆ これらの事例は、皮疹の重症度よりも不登校や中退、就労機会の喪失など生活や社会参加
に深刻な困難をきたしている実態を示している。
◆ 小児期から青年期に切れ目のない支援と環境整備を行うことは不可欠であり、
その中心となる両立支援コーディネーターの全国的整備は、教育と就労の機会を守る社会
的責務である。