よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3 藤田医科大学総合アレルギーセンターにおける治療と仕事の両立支援の取り組みと課題 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62784.html
出典情報 アレルギー疾患対策推進協議会(第19回 9/3)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

・ 小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーFDEIAのため過去に3回アナフィラキシーによる救急搬送
歴あり。当科で診断し、その後、運動などを避け、自宅では小麦製品は摂取できていた。
・ 管理栄養士になるべく大学入学。小麦による食物依存運動誘発アナフィラキシーのため小麦
を使用する実習を一切受けられないこととなった。

【両立支援内容】
◆ コーディネーターの介入により、他大学の管理栄養士や大学関連部署と連携し、具体的な助
言と体制整備が可能となった。小麦を扱う実習では、ゴム手袋の準備やエピペンⓇ携行など
の対策により安全に参加でき、学外実習にも意欲的に取り組めるようになった。
◆ この症例は、両立支援の仕組みがあったからこそ救われた事例であり、制度がなければ教育
や就労の機会を失う危険が高い。両立支援は患者個人の努力に委ねるべきものではなく、
社会が制度として保障すべき不可欠の仕組みであると感じる事例であった。