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費-4米国研究製薬工業協会 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60773.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 費用対効果評価専門部会(第71回 8/4)《厚生労働省》
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別添5

比較対照技術の選定

比較対照技術は一つを選ばざれるを得ないため、臨床実態とかけ離れた薬剤が選ばれる場合がある
PhRMAが考える現行制度の課題
 分析ガイドライン上では以下の記載があり、比較対照技術は一つ選定することになっている1。
• 評価を行う際の比較対照技術は、評価対象技術が分析対象集団への治療として導入された時点で、臨床的に幅広く使
用されており、評価対象技術によって代替されると想定されるものとする。うち、治療効果がより高いものを一つ選定すること
が原則的な考え方である(4.1項)。
 比較対照技術の候補が複数ある場合、一つを選ぶことにより、臨床実態とかけ離れた薬剤が選定された事例が散見される2, 3。
• マンジャロの場合、比較対照技術は「GLP-1受容体作動薬注射剤のうち最も安価なもの」として、リキスミアが選択された2。
同薬剤の市場シェア(当時)は1%未満4, *であり、これは実臨床を反映しているとは考えがたかった。また、25年3月に販売
中止となり5、既に実臨床から完全に消失した技術との比較をもってマンジャロの費用対効果が評価された状態にあり、前述
の観点よりも更に実臨床から乖離したと言える。
検討いただきたい事項
 新薬により置き換わる比較対照技術が複数ある場合、臨床実態に沿って複数の技術を選んでICERを算出し、これらの結果
を総合的に評価して、意思決定に反映させることを検討いただきたい。
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Source: 1) https://c2h.niph.go.jp/tools/guideline/guideline_ja_2024.pdf; 2) https://c2h.niph.go.jp/results/C2H2212/C2H2212_Summary.pdf; 3) https://www.jastlab.jast.jp/news-20240314/; 4) https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001168436.pdf;
5) https://www.e-mr.sanofi.co.jp/dam/jcr:408c62e3-cefe-4ace-8f96-6938533b328c/lyx_info2024_03.pdf
Note: 2023年3月時点でGLP-1受容体作動薬注射剤の中に占める割合