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【資料2】田中参考人提出資料 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58633.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第7回 6/9)《厚生労働省》
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精神障害に伴う身体合併症の事例

精神障害
身体合併症

精神障害:神経性やせ症<神経性無食欲症>、身体合併症:栄養失調・意識障害

10代女性
Aさん

病歴:10代前半から神経性やせ症で小児科通院中。高校合格後にさらに体重が低下し、BMI
9.8(身長150cm, 体重22kg)となった頃から、日中にぼーっとする時間が増えた。本朝よりトイ
レから出てこないことを不審に思った祖母が無理やりドアを開けたところ、反応のない本人を発見し
119番通報。かかりつけの小児科クリニックでは加療困難と判断され、総合病院精神科病床のある
3次救急医療機関に搬送。意識状態は反応のある程度まで回復したが、各種検査の結果から自
宅での療養は困難な状態。抑うつ気分と希死念慮もあり、病識も乏しく精神病床医療保護入院。

精神障害:アルコール依存、身体合併症:肝硬変・肝性脳症
病歴:30代後半に管理職登用となって以降酒量が増え、40代前半でアルコール性肝障害の診
断。50代に入ってからは仕事もおぼつかず、アルコールの問題から家庭崩壊。内科からの紹介で精
神科には渋々通院していたが仕事は退職し、更に酒量が増えた。週末に駅で改札を飛び越える、
乗降客や駅員を突き飛ばす、失禁しながら大声を上げるなどし、警察に保護され、精神科病院へ
措置入院となった。血液検査で肝不全の所見あり全身に黄疸も出ていたため、月曜日に総合病
院精神科へ転院、措置入院継続。肝不全治療で混乱状態は軽快した。
50代男性
Bさん

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