よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1_第13回検討会の主なご意見 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57935.html
出典情報 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会(第14回 5/19)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ているので、体制の構築・強化がなされる途中においては当然そのようなことが起こり
得るのだろうと思う。人口減少時代において体制の構築・強化がなされないと、医薬品
提供が必ず綻びを持つというふうに思う。この体制を構築するということは日本全国の
あらゆる地域において適用されるべきことだと思うので、そのような形でこの取りまと
めがなされることが望ましい。
19.現場感ということで、横須賀は首都圏の中では高齢化率トップの自治体なので、在宅医
療は昔から頑張っている先生方が多くおり、そういった恩恵もあったと思うが、薬剤の
提供ということに関して、今、それほど困っている感覚はない。それは先輩方が積極的
に地域の医師会や行政を巻き込んで多職種連携を進めてくれていたおかげなのだと思う。
そういったことで、地域が違うと大分事情が違って本当に困っているというのは推定さ
れる。もし新しい薬を処方しなければいけないとなると、医師が改めて診察をして、そ
の上で処方箋を書かなければいけないということになるので、そういったことまで考え
ると、郊外の地域になってくると、医師がその場まで行って新たに診察した上で処方箋
を書いて、また出していくということが、横須賀においてでも全部に対応するのは難し
いと思っている。それで事前に頓用の薬を渡し始めているのではないのかなと思ってい
る。ただ、横須賀においても薬剤師の先生方の多職種連携の会の参加率はまだまだ低い
ので、そこはやはり課題だと思っている。
20.コロナ前の話になるが、横須賀で在宅担当の理事をやっているときにいろんな自治体に
呼ばれて、在宅の話をしに行ったことがある。もう5年以上前の話であるが、多職種連
携ができていない地域もまだまだあると思っている。そうすると、事前に薬を用意して
ほしい、そういったこともなかなか言う機会がなかったりして、その辺に苦労があるの
ではないかと思う。
21.病院から在宅医療に移行する場合、在宅に対応できる医師がいるわけであり、医師が起
点となっている。そこに他職種がどれくらい関与できるかということがまず問題だった。
今まではそういうことがなかったわけだが、多職種連携となると、地域において、薬局
と訪問看護ステーションが両方ある地域、薬局のみの地域、訪問看護ステーションのみ
の地域、ばらばらな状況であり、薬剤提供のことも片側のことだけ言っても仕方がなく、
どちらかがあるところもあるし、どちらかが欠落しているところもある。その中でどう
いう多職種連携をして薬剤提供体制をしっかり構築するのかということが重要である。
地域でどうあるべきか、プレーヤーがどれだけいるか、個々の地域でそういうものが明
らかになっていけば、少しは齟齬が少なくなるのだろうと思っている。
22.在宅に精通されている医師であれば、あらかじめこのような処方が必要だということは
分かっていると思うが、中にはまだ実施していただけないことがある。起点となる医師
にそこを御理解いただけておらず苦労したこともあり、このような事態も起きているの
ではないかと思っている。訪問看護師が、薬が足りなくて駆けずり回るなど、自分が何
とかするとかいうことだけではなく、地域の薬局の薬剤師も積極的に医師に事前の処方
に関して声をかけていただけると、地域での体制づくりにもなってくるのではないかと
思うので、是非お願いしたい。
3