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看護業務効率化取り組みガイド (9 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/korituka-guide.pdf
出典情報 看護業務効率化取り組みガイド(3/29)《日本看護協会》
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1-2 ) 看護業務効率化で解決可能な課題

日々の看護実践のなかで、業務の効率化が必要ではないか、もっと効率的に実施できるのではないかと
思う業務や場面はありませんが。日本看護協会が収集した事例では、以下のひようなことを課題として取り
組んでいました。つまり、これらは、看護業務効率化で解決が可能な課題といえます。

1. 非効率的な看護業務

非効率的な方法や手順で業務を行っていることで、多くの時間がかかったり、患者に迅速な対応が
できない

例 )

@ 重複した内容の帳票類の作成により、時間がかかる

@ ベッドサイド業務がすべて終わつた後にまとめて記録をしているため、超過勤務となる

@ 勤務交代時の申し送り内容が統一されていないため、何度も確認が必要になり、患者へのケアがスムーズに
提供できない

es スマートフォンや職員に一斉に情報伝達できるシステムの導入等、業務の効率化に寄与すると考えられる
ICT等の道具や方法を取り入れていない(または必要数がない)ために時間や手間がかかっている

@ 病棟ごとに物品の場所が異なるため、他病棟の応援に行った際に、モノを探すのに時間がかかる

e 病棟の構造上、同勤務帯の看護師や他職種に声をかけたくても居場所を探すのに時間がかかる

@ 外来検査部門との情報共有のために何度も電話をかける必要がある

2. 他職種による実施が可能な業務の実施

目的が不明瞭なまま従来からの慣習などで、看護職員が看護の専門性を必要としない業務や他職
種でも可能な業務を抱えて、業務が終わらなかったり、本来やりたい看護ができていない

例)
【看護の専門性を必要としない業務】
e 掃除や洗濯、使用していないベッドのシーツ交換なごどの周辺業務
$ ごの患者にも共通する入院等の説明、施設案内
@ 検体や薬剤の搬送業務
【他職種でも実施可能な業務】
ミキシングなどご病棟における薬剤関連業務
@ 採血やリ人ルビリ中の路吸引|なご、他の医療専門職が実施可能な業務

3. 組織内での業務負担の偏り

看護職員間や病棟間、事業所間で忙しさが異なり、一部の職員の業務量が膨大になるなど、業務負
担に偏りがある

例 )
@ 日によつて病棟ごとの看護業務量に差があり、業務量の多い病棟の負担が大きい
e 中間管理職(師長や主任等)の業務が多いつえに炉雑で、超過勤務が多くなっている