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看護業務効率化取り組みガイド (23 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/korituka-guide.pdf
出典情報 看護業務効率化取り組みガイド(3/29)《日本看護協会》
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目標の示し方は、例えば、勤務時間内で看護記録が終わらず時間外勤務が多いといつ課題に対し、[音声
入力システムの導入によつって看護記録に要する時間を削減するこことで、3カ月後には1人あたりの時間外
勤務が月3時間以上減少する]」のように設定します。何を、いつまでに、どのようお方法で目指すのかを明
示し、客観的な目標値を含むおものが望ましいといえます。現状拒握の際に数値を得ていれば、それをもと
に、現状からごどの程度の改善を目指すのかを検討しましょうつ。過大な目標(値)を設定することなくぐく、到達
可能な目標(値)を設定するようつにします。また、取り組みの段階をいくつかに分け、到達可能な目標達成
を繰り返しながら、大きな業務効率化の成果を得ていくイメージで段階的な到達目標を設定しても良い
でしょつ。

実施計画は、実際に取り組むことになる現場の環境や体制を考慮し、取り組み内容や人貞体制、時間的
なスケジュール等、さまざまな要素を加味したつえで実行可能な内容とします。この時、あらためて備理
面や医療安全にも配慮した実施計画てなかつているかも確認しましょうつ。また、予算や必要な物品などの用
意を整え、万全の状態で取り組みを始められるようにします。

取り組みの実施

取り組みの実施にあたっては、過者・利用者の協力を得る必要がある場合は、倫理的な視点や医療安全
の視点を踏まえ、事前に説明し同意を得るこいった配慮が必要です。

取り組みを順調に進めるためには、目標達成に向け十分に練った計画を立案し、計画に沿って進めてい
きます。取り組みの過程においては定期的な報告や会議を設定し、進捗を共有することで、計画どおりに
進みでいるか、また、推進するつえで障害があれば、担当者やプロジェクトチームだけが奮闘することなく、
看護管理者や看護部門に相談や意見交換をするなごどして有効な対策がこれるようにします。

取り組み中は記録をこり、事後に振り返りができるようにしておきます。期待した成果が得られなかった
場合も、記録をとっておくことでPDCAサイクルのCheck(評価)の検証材料となり、次のAction(改善)
に反映させることができます。

また、ある答度の期間を要する取り組みでは、取り組みが当たり前のことになり、ただ実施するばかりで成果
への意識が希薄になるなど形骸化する可能性があります。取り組みの目的を折々に再認識したり、プロセスや
記録を振り返る機会を設けたりすることで、目的達成へのモチベーションの維持を図りましょつ。

取り組みの評価

立案した計画を実施した後は、取り組みの評価を行います。評価の基本ことなるのは、設定した目標(値)の
達成の可合およびその程度です。実施した取り組みの有効性や課題を明らかにし、今後さらに効果的な取り
組みを進めていくだために評価は欠かせません。

目標が達成に至らなかつた場合は、定めた目標に対してどの程度まで達成できたのか、達成の障害こなつっ
た要因は何だったのかを検証します。また、ネガティブな要因ばかりでなく、取り組み内容の中でうつまぐく
いつた点も明らかにすることで、次のAction(改善)に生かします。

目標が達成できた場合もその要因の検証が必要です。目的達成の要因をしっかり見極めるには、取り組
みを実施する際にとつった記録が活用できます。実際の取り組みの過程を記録しておくことで、取り組みを