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資料3 第3期がん対策推進基本計画中間評価報告書案 (50 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24471.html
出典情報 がん対策推進協議会(第78回 3/16)《厚生労働省》
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②就労以外の社会的な問題について
(進捗状況及び指標測定結果)
治療による脱毛や爪の変化等について身近な医療従事者に相談し、苦痛を軽減
できるよう、ガイドラインの改訂や医療従事者プログラムの実装化に向けた研究を進
めている。また、2018 年 12 月には、運転免許証の申請時の写真について、医療上
の理由により顔の輪郭が分かる範囲で頭部を布等で覆うこと(帽子やウィッグを使用
すること)が認められるよう、道路交通法施行規則の一部改正を行った。同様に、
2020 年4月、障害者手帳の交付申請時の写真について、身体障害者福祉法施行規
則、療育手帳制度要綱及び精神障害者保健福祉手帳制度実施要領の一部改正を
行った。
がん治療に伴う外見の変化に関する相談ができた人は、初めて調査が実施され、
成人で 28.3%、小児で 51.8%であり、一定の取組がなされていることが明らかになっ
たが、今回の調査結果のみをもって評価することは難しく、相談できなかった理由の
把握等、更なる知見の集積が必要である。(再掲)
治療開始前に、生殖機能への影響に関する説明を受けたがん患者・家族の割合
は、成人(40歳未満)、小児のそれぞれで5割を越え、一定の周知はなされていると評
価できるものの更なる徹底が求められるものであった。2021年度から、「小児・AYA世
代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業」が開始され、有効性等のエビデ
ンスの集積も進めつつ、若いがん患者等が希望を持って病気と闘い、将来子どもを
持つことの希望を繋ぐ取組の全国展開が図られており、評価できるものとなってい
る。(再掲)
がん患者の自殺については、2016 年1~6月にがんと診断された患者 546,148 人
のうち、がん診断後6ヶ月以内に 145 人が自殺で亡くなっていた(がん患者 10 万観
察人年あたり 58.21 人、6ヶ月以内に死亡した全がん患者の 0.17%)。これは同じ時
期の一般人口と比較すると 2.7 倍の自殺者がいることを示しており、このリスクは診
断後の期間が短いほど高く(1ヶ月以内では 4.1 倍、3ヶ月以内では 3.3 倍)、大きな
課題の一つと認識された。

304843

3049

外見の変化に関する相談ができた
がん患者の割合(2076 の再掲)

2018 年度 成人:28.3%
2019 年度 小児:51.8%

成人
治療開始前に、生殖機能への影響に
関する説明を受けたがん患者・家族 (40 歳未満)
の割合(2093 の再掲)
小児

43

2018 年度
52.0%

2014 年度
48.2%

2019 年 53.8%

項目番号 3048・3049 の患者体験調査の対象となる患者は 19 歳以上。項目番号 3048・3049
の小児患者体験調査の対象となる患者は 18 歳以下。回答者はその家族等。
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