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2014年05月23日(金)
[感染症対策] AIDS患者年間発生数、484件で過去最多に 厚労省報告
- 厚生労働省は5月23日に、平成25年のエイズ発生動向概要を公表した。 2013年に報告されたHIV感染者は1106件、AIDS患者は484件で、両者を合わせた新規報告数は1590件であった(p1参照)。 HIV感染者は前年の1002件から104件増加。2008年に次ぐ過去第2位の報告数となった。累積報告数は1万5812件。 日本国籍例は996件、うち男性が963件、女性が33件であった。 AIDS患者は、前年の447件より37件の増加で、過去最多となった(・・・
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2014年05月19日(月)
[規制改革] 臨床研修医定員枠の決定権限の県への移譲、特区に盛込まれず
- 内閣官房は5月19日に、「構造改革特別区域の第24次提案等に対する政府の対応方針」を公表した。 構造改革特区では「特定の地域における構造改革の成功事例を示すことにより、十分な評価を通じ、全国的な構造改革へと波及させ我が国全体の経済の活性化を実現する」ことを目的に、弊害や成功事例を検証している。今般の対応方針は企業・自治体等の構造改革特区提案について検討した結果をとりまとめたもので、今後、政府がどのよ・・・
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2014年05月19日(月)
[医療改革] 病院等をまちなかに誘導し、さらに近隣への居住を促す構想提示
- 政府は5月19日に、経済財政諮問会議・産業競争力会議の合同会議を開催した。 この日は、「地域経済の活性化」に向けて意見交換を行った。 まず伊藤議員(東大大学院経済学研究科教授)ら有識者議員は、「資金の流れから地域経済をみると、最近では社会保障支出を中心に、全国的に公需等への依存を高めている。小さな自治体ほど、公需等への依存度が高く財政力が低いが、これは持続可能とはいえない」と指摘(p2参照)。 ・・・
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2014年05月15日(木)
[医療改革] 生活習慣病予防充実等で、医療・介護費増に歯止めを 諮問会議
- 内閣府は5月15日に、経済財政諮問会議を開催した。 この日は、経済再生と財政健全化の両立に向けて議論を深めるとともに、下部組織である「選択する未来」委員会から中間整理に関する報告を受けた。 「選択する未来」委員会は、いわゆるアベノミクスを一時的な景気対策に終わらせず、中長期的な発展につなげるための検討を行う目的で設置された。検討課題は、次の3点。●今後の構造変化を見据えた日本経済の発展メカニズムの構・・・
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2014年05月08日(木)
[少子化対策] 2040年に東京豊島区は消滅可能性、少子化に歯止めかける戦略
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- 成長を続ける21世紀のために「ストップ少子化・地方元気戦略」(5/8)《日本創成会議・人口減少問題検討分科会》
- 発信元:日本創成会議・人口減少問題検討分科会 カテゴリ: 調査・統計
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2014年05月07日(水)
[医療改革] 地域医療構想実現に向けたペナルティは課すべきでない 日医
- 衆議院厚生労働委員会では、医療介護総合確保推進法案(地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案)の審議が進められている。 そうした中、5月7日に参考人招致が行われた。 参考人として意見を述べたのは、(1)日医の中川副会長(p1~p17参照)(2)介護保険利用者の指宿氏(p18~p22参照)(3)山梨大医学部附属病院臨床教育センターの板倉センター長(p23~p26参照)(・・・
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2014年05月04日(日)
[人口推計] 我が国のこどもの割合、40年連続で減少し12.8%に
- 総務省は5月4日に、統計トピックスNo.82として「我が国のこどもの数」を発表した。 これは、人口推計に基づき、5月5日の「こどもの日」にちなんで毎年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口)を推計したもの。今回は、平成26年(2014)年4月1日現在のこどもの数を調べている。 なお、人口推計とは、国勢調査による人口を基礎に、他の人口関連資料から人口動向(増減)を得て毎月1日に算出し、さらに毎年10月1日には、よ・・・
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2014年04月28日(月)
[医療改革] 医療費支出目標値を定め、適正化進める構想を麻生財相が再提唱
- 財務省は4月28日に、財政制度等審議会の「財政制度分科会」を開催した。 この日は、麻生財務大臣から「レセプトデータの活用による医療の効率化」構想について発表が行われた。 麻生財相は、4月22日の経済財政諮問会議・産業競争力会議合同会議においてこの構想を発表している(p2~p13参照)。 この構想の骨格は、「都道府県レベル、保険者レベル、国レベルで医療費支出の目標値を定めて、これに向けてそれぞれが医療費の・・・
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2014年04月23日(水)
[診療報酬] 既収載薬等対象に、費用対効果の検討に向けたデータ提出求める
- 厚生労働省は4月23日に、中医協の費用対効果評価専門部会を開催した。 この日は、今後の検討に向けてスケジュールの大枠を確認している。 費用対効果評価の検討は、中医協の森田会長(国立社会保障・人口問題研究所長)が「保険財政が苦しくなる中では、いずれあらゆる新規技術を保険導入するということはできなくなる。その際には、保険導入すべきか否かを判断する基準が必要になる。1つの基準として費用対効果評価が考えられ・・・
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2014年04月22日(火)
[医療改革] 医療支出目標定め、レセデータ活用した医療費適正化推進 財相
- 政府は4月22日に、経済財政諮問会議・産業競争力会議の合同会議を開催した。 この日は、歳出分野の重点化・効率化等が議題となり「社会保障」に焦点が合わせられた。 社会保障費の中でも、医療・介護については給付費の伸びが大きなことから「伸び率を適正な水準に抑えることが必要」と指摘される。 この点について麻生財務大臣からは、「レセプトデータの活用による医療の効率化」構想が発表された(p57~p68参照)。 麻・・・
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2014年04月15日(火)
[人口推計] 平成25年の人口、はじめて「4人に1人が65歳以上」に 総務省
- 総務省は4月15日に、平成25年10月1日現在の「人口推計」を公表した。 「人口推計」は国勢調査(5年ごとに行われ、直近は平成22年)の人口数を基に、その後の人口の自然動態(出生、死亡)や社会動態(出入国)を人口動態統計や出入国管理統計から得て、最新の人口を推計したものだ(p8参照)。 まず、全国の推計結果から見てみよう。 我が国の総人口は1億2729万8000人で、前年に比べ21万7000人・0.17%の減少。前年の0.22・・・
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2014年04月11日(金)
[健康] 30年度までに全医療保険者で「重複・頻回受診者への訪問指導」実施
- 厚生労働省は4月11日に、「健康づくり推進本部」を開催した。 この日は、具体的な工程表や広報活動を議題とした。 推進本部では、下部組織として5つのワーキングチームを設置し、そこで健康づくりに向けた具体的な検討を行っている。(1)高齢者の介護予防等の推進(2)生涯現役社会の実現に向けた検討(3)地域・職域連携の推進等による特定健診・がん検診の受診率向上(4)地域・職域におけるこころの健康づくりの推進(5)・・・
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2014年04月11日(金)
[人口] 65歳以上高齢者の1人暮らし、2035年には東京都などで40%超える
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- 日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)―2014(平成26)年4月推計―(4/11)《国立社会保障・人口問題研究所》
- 発信元:国立社会保障・人口問題研究所 カテゴリ: 調査・統計
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2014年04月10日(木)
[国保] 市町村国保における65歳以上被保険者の割合、25年度は34.8%に
- 厚生労働省は4月10日に、平成25年度の「国民健康保険実態調査報告(保険者票編)」について発表した。 この調査は、国民健康保険の公平な運営を図るために、被保険者(加入者)の状況(年齢構成や所得など)を明らかにするものである(p5参照)。たとえば「収入が高いのに低額の保険料しか負担していない」ことがあれば、是正を図ることができる。 まず国保被保険者の年齢構成を、我が国総人口の年齢構成と比較すると「60・・・
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2014年04月10日(木)
[改定速報] 複数医療機関での地域包括診療料請求、相互に診療計画の把握を
- 厚生労働省は4月10日に、「疑義解釈資料の送付(その3)」について事務連絡を行った。 今回も、入院基本料、ADL維持向上等体制加算、地域包括診療料(加算)、救急医療管理加算、診療録管理体制加算、各種特定入院料(地域包括ケア病棟入院料、回復期リハ病棟入院料)、在宅医療、DPCなど幅広い項目についてQ&Aを掲載している。【入院基本料】 前回の平成24年度改定で7対1の施設基準を厳格化したことから、いわゆる【経過措置・・・
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2014年04月09日(水)
[医学部] 国家戦略特区の医学部新設構想(千葉県成田市)、日医が強く反対
- 日本医師会は4月9日の定例記者会見で、「国家戦略特区における医学部新設」に反対する見解を発表した。 安倍内閣は、(1)大胆な金融政策(2)機動的な財政政策(3)成長戦略―の「3本の矢」からなるアベノミクスを進めている。 この(3)成長戦略で重要な位置を占めるのが「国家戦略特区」。 首相の主導に基づき、これまでの特区(構造改革特区や総合特区)よりも規制緩和の度合いを高め、「世界1ビジネスをしやすい街」を作・・・
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2014年04月09日(水)
[診療報酬] 中医協基本小委メンバー、支払側5名・診療側5名など17名を決定
- 厚生労働省は4月9日に、中医協総会を開催した。 この日は基本小委など下部組織の人事、新たに保険収載される医薬品などを了承している。 平成22、24、26年度改定において、実質的な改定論議はすべて中医協総会で行われてきた。 かつては診療報酬本体の根幹にかかわる重要テーマは『基本問題小委員会』で議論されていたが、「より多くの関係者の意見を議論に反映させるべき」との指摘を受け、基本問題小委のメンバーを増員。そ・・・
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2014年03月31日(月)
[臨床研修] 医師臨床研修改正、募集定員に高齢者人口や医師密度を考慮
- 厚生労働省は3月31日に、「医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令の施行」に関する通知を発出した。 医師臨床研修制度は、平成16年度に必修化された後、状況にあわせて適宜見直されている。昨年(平成25年)12月には、臨床研修制度に関する検討会が見直し(平成27年度適用)に向けた報告書をまとめており、これを受けて施行通知が改正されたものだ。 報告書では見直しに向けた次のような考え方を示している。●基・・・
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2014年03月31日(月)
[介護] 地域包括ケア・見える化システム、情報閲覧用アカウントは限定共有
- 厚生労働省は3月31日に、介護保険最新情報Vol.364を公表した。 今回は、「地域包括ケア『見える化』システム(プロトタイプ)利用マニュアル」の更新に関する事務連絡を掲載している。 厚労省は、地域包括ケアシステムを構築・稼動させるために、地域の医療・介護等の資源や人口動態などを可視化し、共有できるシステムを平成26年2月28日から運用している。 今般、本システムの利用マニュアルを次のように改正している。(1)・・・
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2014年03月31日(月)
[医療提供体制] 地域医療支援病院の要件に救急搬送の割合・件数を設定
- 厚生労働省は3月31日に、「医療法施行規則の一部を改正する省令の施行」に関する通知を発出した。 今回は、特定機能病院・地域医療支援病院の承認要件の見直しなどを行っており、平成26年4月1日から施行されている(p1参照)。 特定機能病院や地域医療支援病院については、「診療内容にバラつきがある」ことなどが指摘されている。そのため、平成24年(2012年)3月から承認要件の見直しに向けた検討が進められ、平成25年(・・・
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2014年03月18日(火)
[地域保健] がん検診、胃がん、子宮がん、乳がんの受診率が低下
- 厚生労働省は3月18日に、平成24年度「地域保健・健康増進事業報告」の結果を公表した。 これは、全国の保健所・市区町村が行う地域保健事業(p4~p11参照)と健康増進事業(p12~p19参照)の実施状況を整理したもの。 まず地域保健事業を見ると、市区町村の一般健診受診者は、妊婦122万5057人(対前年度比3.6%減)、産婦6万5551人(同0.6%増)。 市区町村の乳幼児健診の受診率は、1~2ヵ月児が83.6%、3~5ヵ月児が95.5・・・
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2014年03月03日(月)
[医療提供体制] 病棟機能分化推進のための新たな基金、26年9月に交付額内示
- 厚生労働省は3月3日に、全国医政関係主管課長会議を開催した。 これは、厚労省医政局が所管する事業について、平成26年度の重点項目や留意事項を都道府県の担当者に説明するもの。 冒頭、原医政局長は「少子高齢化により医療需要は増大し、医療提供体制の再構築が求められている。2025年を見据えた医療構想が必要であり、26年度は財源に消費税を活用した新たな財政支援制度(基金)を創設する。公平な配分により地域の実情に応・・・
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2014年02月28日(金)
[規制改革] 臨床研修医定員枠の決定権限の移譲、兵庫県が再々検討を要請
- 内閣官房は2月28日に、「構造改革特区の第24次提案に関する再々検討要請の実施について」を公表した。 医療・介護に関連の深い提案については次のようなものがある。(1)臨床研修医定員枠の決定権限の県への移譲(p35~p37参照)(2)内視鏡手術用支援機器を使用した混合診療の解禁(p45~p47参照)(3)2次医療圏内における小児救急医療に係る連携体制の構築のための特例病床の適用条件緩和(p50~p51参照) (1)の「・・・
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2014年02月28日(金)
[介護] 地域包括ケア構築に向け、地域間比較可能なシステム運用を開始
- 厚生労働省は2月28日に、介護保険最新情報Vol.357を公表した。今回は、同日付の事務連絡「地域包括ケア『見える化』システムのプロトタイプの運用開始について」を掲載している。 高齢化が進展する中で、要介護度が高くなっても住み慣れた地域で在宅生活を送れるよう、医療・介護・生活支援等のサービスを総合的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築に向けた取組みが進められている。 地域包括ケアシステムを構築するため・・・
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2014年02月21日(金)
[介護保険] 2025年までの10年間の取組みが東京の地域包括ケアの行方を左右
- 東京都は2月21日に、都社会福祉審議会から「2025年以降を見据えた施策の方向性~東京における地域包括ケアシステムの構築に向けて~」と題する意見具申を受けたことを公表した。 未曾有の高齢化が進む中、既存の医療・介護システムでは良質かつ効率的なサービス提供を行うことができないため、「地域包括ケアシステム」(医療・介護・生活支援等のサービスを総合的に提供する体制)を構築し、高齢者を地域で支えることが重要だ・・・
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